操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

伝言ゲーム

ラインに沿った伝言ゲームによる情報歪曲防止と緊張感維持

国内一番手のコンビニエンス・ストアの戦略の一つ。

どういうことかというと、毎週1回全国から店舗指導者(1500名)を本社に終結させ、会長の考え方をface-to-faceで聴講させるのだ。

こうすることによって(週に一度とは、結構なハイペースだが、業界模様やトップの考えは変わることもあるだろうし、トップからタイムリーに話が聞けるということと、直接聴講するということで、情報の歪曲、つまり伝言ゲームによるニュアンスの改変を避けているのである。



伝言ゲームによる情報の歪曲というのは、常に私達の周囲に存在するものだが、

操体の世界で、もっとも大きな情報、事実の歪曲は非常に有名である。



それは、創始者、橋本敬三先生が、『組織を作るな』とおっしゃったということだ。



先日、臨床コースの手伝いをしている時に、私が以前「操体法施術志会」という組織をもっていたという話になった。そこで、受講生の方が「橋本先生は、組織を作ってはいけないといわれていたんですよね」と言った。



これは大きな間違いで、『組織を作っても、組織の長にはならないよ』と言われているのだが、(著書にもそのように書かれている)なぜか「橋本敬三先生は組織を作るなと言われた」に

変化しているのである。



また、これは何故こうなったのかよくわからないが、『操体をやっている人はお金をもらってはいけない』という人がいる。



以前、仙台で全国大会をやった時に、ある大学の教授が基調講演をされたが、その時、

操体は組織を作ってはいけない』と『お金をもらってはいけない』ということを話した。



これは全くおかしなことだ。



なぜおかしいかというと、創始者自身が職業的医師であったことを

考えればわかるだろう。