操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

きもちよく動ける「達人」たちへ(2)

この話をすると、兄弟子である今先生のビデオなりDVDを見た人、あるいは本を読んだ

人が、「今先生は『きもちよく動いてよぉ』と書いている、おっしゃっている」という人がいる(結構な割合で存在する)。





これは、今先生がちゃんと動診をこなして、なおかつ被験者に快適感覚がある、ということを、瞬時に確認しているからなせる業なのだ。



つまり、動きを誘導しながら、無意識の領域に瞬時に介入して、動診から操法へ見事につないでいるのである。



これを全く知らない人が「なーんだ、気持ちよく動けって言えばいいんだ」と真似をしても無駄である。

名人業だからである。



実際、私も今先生の治療を受けたことがあるが、言葉の間や、触れるタイミングで、無意識にアプローチしてくるので、実際は被験者が、きもちのいい状態になっている時に、「きもちよく動いてよぉ」という誘導が入るのである。「きもちよく動いてよぉ」と言って、誘導しているのではない。



多分、橋本先生もそうだったのではないかと思う。



代わって、我が師匠である三浦先生は「からだにききわけて」という言葉を使う(誤解のないように言っておくが、勿論使わない場合もある。

要は使い分けをされているということだ)。



これは、長いこと操体の指導をされてきた経験値からきたものもあるのだろうが、最初は「からだにききわけて」というキーワードを身につけておいたほうがいいのだ。



それによって、無意識に介入するのが余り上手くない初心者でも、

患者のアタマではなく、患者のからだにききわけをとらせることが

できる。



何を書きたいのかわからなくなってきたが、

とりあえずあとでまた訂正しよう。