操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

フォーラムのレポート(各動診における操者の実技指導)

フォーラムが終わってから10日経つ。



今回は色々新しい試みをした。

ベッドを5台並べて、各動診における操者の実技指導、実演指導は参加者に操体の動診における介助の与え方、決め方を間近で実演、あるいは体験していただいてから、操者の役をやってもらう。



きもちのよさを味わう、ということが分からないという方は、この介助と決めの与え方で、目から鱗が落ちるようだ。



「動きできもちのよさがききわけられるということが、これで分かりました」と、ある参加者は言っていた。



「きめる」(決める)というのは、例えば手関節を外旋位(回内)にとらせて、快適感覚をききわけさせる場合、予め内旋位にとっておいてから、外旋(回外)にゆっくり、感覚をききわけさせながら動きを取らせる。



この場合、しっかりきまっていると、からだの中心、腰まできまる。関節をきめるのではなく、皮膚をきめるのである。これは受けてみると良くわかるが、操者は力んでいない。しかし、被験者のからだはふわりと動き、決まる。



上手くきまった場合、それだけできもちの良さをききわけられることもある。



以下、プログラム。A班からE班までに分かれた。



A班 福田(副実行委員長)山野(実行委員)

 下肢伸展における介助法(伏臥位) 

 両下肢伸展における介助法(伏臥位)6題



B班 岡村(理事)草階(実行委員)

 足関節の内反、外反における介助法 

 仰臥位下肢伸展位、膝二分の一屈曲位 5題



C班 畠山(常任理事)森田(実行委員)

 足関節の外転、内転における介助法

 仰臥位・膝二分の一屈曲位、伏臥位・

膝二分の 一屈曲位、両足足 関節の左右回旋 5題



D班 西田(実行委員)鵜原(実行委員)

 手関節の橈屈、尺屈における介助法 立位

 足関節の背屈、底屈における介助法 仰臥位  5題





E班 友松 山崎(実行委員)

 手関節の外旋、内旋における介助法

 両手関節の右回旋、左回旋における介助法 

 立位 6題 



参加者は、それぞれ介助受ける、行う、の両方を体験し、

「きまっただけでもきもちいい」

「見た目より難しい」

「臨床はベッドで仰臥か伏臥だと思っていたが、立位での動診もあるので驚いた」

などの声が聞かれた。



この実技指導は、次回のフォーラムでも行う予定となっている。両手合掌・回旋における介助法