操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

モンキー・パトロール

この連載が終わった時、私の周囲では「残念・・・」という声がほうぼうから上がった。私も敢えて言うならば、女性ターゲットの四コマでこんなに面白いのはなかった・・・と思った。主人公は女子三人。年は26歳が二人と28歳が一人。ヤイチはオヤジなドラッグストアの店員(実は薬剤師の資格を持っている)、香(こう)ちゃんは売れっ子ライター、すずは男に愛されまくるプーである。
私の周囲の女子は皆最近「ヤイチ化している・・・」という危惧の声が方々から上がり、私も最近どうしよう・・と思っているのだが、何故この四コマが面白いのかというと、多分この3人というのは一人の女の三つの局面をあらわしているからではないだろうか。
この作品はサブキャラも面白く、すず母(娘同様愛されまくる未亡人)、ヤイチの兄の嫁(義理の姉:この人についてはコミックを読んで下さい)などなど細かいところまで楽しめると思う。


モンキー・パトロール 7 (Feelコミックス)

モンキー・パトロール 7 (Feelコミックス)


これは私の猫友達であるA嬢と「金瓶梅」(←『まんがグリム童話 金瓶梅』というのがある)の話をしていた時にA嬢が言ったことなのだが、『金瓶梅』というのはとにかく女が沢山出てくる話なのだが、皆性格が違う。というか出てくる女は一人の女の色々な面をデフォルメしているのではないか、という話になったのだ。
金瓶梅』というのは元々明代の四大奇書の一つで何度か発禁にもなっているし、歴史の教科書でも確か名前だけは出てきたような記憶がある。
まあ、私はオリジナルを読んだわけではなく、コミックのほうを読んだだけだが、モテ男の旦那様がいて、夫人が6人もいたら大抵ろくな事はないということは予想できるだろう。第一夫人は身分の高い高貴な女、その後に、家の財政を預かる夫人、厨房を預かる夫人、占いとかそういうことに詳しい夫人、そして主人公の金蓮(色事にかけてはピカ一で、前夫を今の旦那様と共謀して毒殺してヨメに来たツワモノ)、同じく殺さないまでも前夫を見殺しにして第六夫人におさまった李瓶児。で、金蓮の侍女なんだけど旦那様のお手つきの春梅(なので、「金瓶梅」というらしい)などなど。
コミックだけかと思うが、この中で一番イヤな女に書かれているのは李瓶児だと思う。貞淑な顔をして実は超淫乱(笑)、何をするにも『こうやったら旦那様に気に入ってもらえるわ・・』と、余計なお節介ばかりして(本人は親切のつもりらしい)すぐ仮病を使ってごまかす、という、ぶりっこぶりは素晴らしい。
というか、金蓮をおとしめるために色々策略を巡らせるのだが、ことごとく失敗し、金蓮にこっぴどく仕返しされるのだが。
というか、これを読んでいると金蓮のほうがマトモ(なわけないが)に見えてくるのは、コミックの素晴らしさか。
ついつい「金瓶梅」を褒めてしまったが(ちなみに、私はコミックではなく、携帯で読めるコミックで読んだ。あとはコインランドリーで猫が吐いたシーツを洗濯している時にあったのでついつい読んだ)一応世界の名作(?)なので、あらすじを知っておいても損はない(?!)と思う。
電車の中では読まないほうがいいと思います♪

金瓶梅 1 (まんがグリム童話)

金瓶梅 1 (まんがグリム童話)


金瓶梅 5 (まんがグリム童話)

金瓶梅 5 (まんがグリム童話)