操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

操体のカテゴリ・気功と操体

整体・マッサージの口コミ広場、というサイトから「貴サイトを紹介しているので相互リンクしたく」というメールを受け取った。

リンクしてくれるのはありがたいが、このようなサイトをみると、「操体法」は「整体」のカテゴリに入っていたりする。a href="http://www.e-shugi.jp/"日本手技療法協会のサイトは、「操体法」というカテゴリがある。



操体法」のカテゴリがあるところは他にあるのだろうか。

健康関係のポータルサイトはいくつかあるが、多分制作者自体が操体法について知らないのだろうと思う。また、操体を説明する場合『安全な整体』とか書いてあるのをたまに見かけるが、これは整体をやっている人にとって、失礼ではなかろうか。整体は他力的(施術者がその知識と技術をもって身体を調整するものであり、自力自療(本人にしかわからない感覚をききわけ、味わう、それによって治す力、治せる力を高める)である操体とは全くベクトルが違うものだ。このように相反するものが同じカテゴリに含まれてしまうのは、やはり操体が手技療法の一つとして見られているのと、その実際がよく知られていないからだと思う。



よく、操体を説明するのは難しいので、どうやって説明したら良いのか、と聞かれる場合があるが、やはり一言では難しい。

実際、受けていただければすぐ分かるのだが、口頭で、しかも一言で説明するのは一仕事だ。



なので「安全な整体」というような妙な表現が出てくるのかもしれない。(勿論、操体は安全な整体ではない。以前そのような表現をしている人に聞いてみたら、「うちは田舎なので説明が難しいから

『安全な整体』と言っている」と聞いた。

考えようによっては、下手な説明をするのなら、説明しないほうがマシかもしれない。



運動系(筋骨格系、関節、軟部組織、皮膚をも含めた)を動かして診る、動診という分析(診断評価)を用いて感覚のききわけ(それが快なのか、不快なのか)を行い、快適感覚が聞き分けられたらそれを味わう。それによって、バランスが整い、よくなる。



もっと簡単に言えば「きもちの良さで良くなる」となるのだろうか。確かにそうなのだが、何だか抽象的だ。

「きもちよく動く」というのはちょっとペケ。まず動いてから快の方向にからだのつくりを操るのだから。



話はすこしずれるが、渦状波(皮膚へのアプローチ)を受けて『気功ですか?』と聞く人がたまにいる。皮膚にアプローチすると、身体に無意識の動きがついてきたり、温感や熱感、または冷感、痺れ感などが感じられることがあるからかもしれない。

しかし、気功ではない。厳密に言えば気功は皮膚に触れないし(外気功:医療気功)、エネルギーを補充しなければならない。



気功と言えば、その昔飲み屋で怪しげな風体(すいません)御人さん(おじさん)に会った。どうみても「中華」な格好をしている。

で、飲み屋で隣に座っているおねーさんに技をかけたりしている。何かの拍子に名刺と菓子をもらった。

そのオジサンは中国で気功医師をしていたという人で、何故か私はスカウトされ、外気功を修行した。



修行そのものは面白かったが、その周囲に集まる人とどうも波長が合わず、今は疎遠になっているが、指先の感覚を磨くということに対してはよい鍛錬になったと思っている。



というわけで、私には一応外気功の心得もある(が、やったことはない)

その先生に『気功と操体をミックスしてやればいい』と、言われたが、断った。

何故なら、外気功というものは、エネルギーを外部から補填して、それで患者を癒す。

(レイキは宇宙のエネルギーは無限なので、エネルギー補填は必要ないという。そこが気功とレイキの違いか)



操体は、クライアントが快適感覚を味わっているとき、操者も気持ちいい。

もっと言うならば、ちょっと疲れていると思うときでも、クライアントが気持ちよさを味わっていると、終わったあと、操者も何故か

元気になっているのだ(疲労の程度を越さなければの話だが)。