操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

からだ考

からだの使い方については、いろいろな考え方がある。
先頃流行った『なんば歩き』にしても、様々な説がある。
ダンスにしても、先頃のフラダンスの映画に出演したバレリーナは、フラの動きに苦労したというし、四肢の末端から動かす操体の連動を体現する場合、割と苦労するのは、最初に腰から逃げるような武術系の癖がついている人達だ。



自分もヨガの教室に行く場合、全く異質な動きなので(だから体感と身体の動かし方の勉強になるのだが)最初は何十年ぶりかのヨガだったので、戸惑ったりした。


前屈、後屈、捻転、側屈に関しても、ストレッチにしても、ある特定のカテゴリ(スポーツや文化芸能)に独特のものがある。


日本舞踊とバレエ、フェンシングと剣道。

どれも凄い。かと言って、日本舞踊とバレエ、どちらが優れているか、というのは、論争の対象にはなるまい。


異種格闘技にしても、本当はその種目が凄いのではなく、勝者が強いのではないか。

何れにせよ言えるのは、身体運動の法則(重心安定の法則、重心移動の法則)は、特定のスポーツや地域性(西洋と東洋とか)には関係ないようだ。



先の日記にも書いたが、スウェーデンのデザイン会社が制作した、リウマチの患者向けナイフ(勿論、健康な人にとっても使い易い)は、そのデザイン性から小指を使うようになっているし、フランスでは事故で指を切断した場合、親指の次に保険金が高いのが小指、その次が残り三本だという。(日本では一番高いのが親指で残り四本は同額らしい)

ダビデ像の踏みしめた拇趾もそうだ。

<手は小指、足は拇趾というのは普遍的ルールなのではと思う。

来週のフォーラムでは、またまた『般若身経』をやる。またかと言われそうだが、操体やってます、と言っていても怪しい場合もあるので『しっかり(講義)やれ』と命を受けているのである。