操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

プロの学び力

銀座に行くと、まず行くのが伊東屋。文具は本当に面白い。それからApple Storeへ。
それからてくてく歩いて八重洲ブックセンターに行くというパターンが多い。本は相当数読んでいるが、アマゾンで買うよりも直接八重洲オアゾ丸善に行くこともある。オアゾ丸善は未だに地理が
覚えられなくて迷うので、当然勝手知ったる八重洲ブックセンターのほうが多い。また、月刊の「医道の日本」もここで買っている。

先日、八重洲ブックセンターに寄った時、表紙に惹かれ、手にとって中を見て買ったのがこれ。ビジネス書ではあるが、「稼げる能力」をつけるための勉強というのは我々にとっても必須なのである。

コンサルタントを育成するプロが書いた本。著者は30代の女性。自分もプロを養成するという立場にあるので、とても興味を持った。

プロの学び力

プロの学び力

ここで、なるほど、と思ったのが、学び方には4つのステップがあるということ。
ステップ1が『概念の理解』(「知っている」知識)
ステップ2が『具体の理解』(「やったことがある」経験)
ステップ3が『体系の理解』(「できる」能力)
ステップ4が『本質の理解』(「教えられる」見識)

そして、「残念なことに多くの人がステップ2で勉強をやめてしまう」と書いてある。もう一つは、体系の理解と本質の理解がある分野でできると、他の分野も応用しやすい、ということが書いてある。これは確かに本当だと思う。

操体においても、ステップ1の人は限りなく多いと思う。ステップ2の人もいるだろう。おそらく「本を読んでみた」とか「ビデオを見た」とかがそれに相当する。

で、考えてみると、実際操体臨床を行う場合、すくなくともステップ3までの勉強は必要である。
また、ステップ4まで学べれば一番いい。しかし、最近の風潮をみるとステップ1か2の段階でステップ3の実力を即身につけたい、と安易に志すケースも多いような気がする。ステップ1・2の段階で、人様の身体を診せていただくというのは失礼に当たるのは言うまでもない。特に操体は通信教育や書籍を読んだだけでは絶対理解できないところがあるので、「誰かに習う」というのが非常に大切だと思う。

もう一冊も似たような本だが、

これもコンサル畑出身の30代の女性。ワーキングマザーである上に、数々の資格を取っておられる。
面白いと思ったのが、勉強と健康を一緒に考えていることだ。勉強熱心であるが、そういう場合、往々にして食生活には気を遣っていないとか、タバコを14年間吸ってきたが4年前に止めたとか、自転車(スポーツ用)で移動しているとか参考になることも書かれている。
その他、参考になる書籍やツールが紹介されているが、G-mailとThunderbirdメーラー)を使った情報の二重化(これは実は私もやっていた)、など、Googleを使った工夫も紹介されており、役に立つ。とにかく短時間で効率的に仕事をこなすには(三児の母でもあるらしい。。すごいパワフルだ)、という必要性の中から生まれてきたインプットの方法が書かれているのである。