最近月初になると『日経ヘルス』をチェックするのが習慣となっている。
W部先生が『操体法』について何を書かれているのか非常に興味がある。私が何度か指摘しているように
?操体の脱力は、もとに戻ることではない
?操体の快適感覚の味わいは、脱力時の爽快感ではなく、動診の行程のきもちよさを味わうことである
?W部先生は、「楽」と「きもちよさ」を混同している(これは、W部先生が大分昔に茂貫先生にならっていらっしゃるので、実際にされているのは第一分析であるから、至極当然かもしれないが、最近は少し改善されてきたと思う)。
?しかし、『らくなほうにきもちよく動く』という記述が今まで見られた。第一分析でやるなら、「楽な方に」と、統一したほうがいい。
?操体の基本である、身体運動の法則(重心安定の法則、移動の法則)についてかかれていない
?操体を単なるエクササイズとしてとらえられてしまいそうな記載(記事)である。
?操体(第一分析時代)は、左右比較対照して楽な方を選択し、そちらを2回〜3回行う。終わってから『再動診』としして『両方やってみる』ことが(も)あるがW、先生はやりやすい方を3回から5回やり、逆を1回やる、としている(再動診になっていない)
?『ゆっくり動く』という記載が少ないと思う。ゆっくり動かないと快不快、楽か辛いかはわからない。
などを挙げた。そのせいか、最近は?と?は多少改善され、「二者択一で楽な方に動かす」という記載にかわってきている。
さて、今回は『しっぽ探しの操体法』とある。
なんだろう?と見てみると、四つん這いで左右後ろをのぞくようにする、いわゆる
「お尻のぞき」である。まあ、しっぽ探しでもいいんだが、むかしからあるし、橋本敬三先生の本にも載っているものである。
まず、間違いが一つ。
イラストの絵では女性が四つん這いになっているが、足の甲が床についている。この場合は、重心安定の法則、移動の法則を考えて、拇趾の付け根に体重が乗るように、つま先は立てるのである。
?についての説明(身体運動の法則:操体のなかでも最も重要な事項である)が欲しいところ。後ろを振り向くときに、重心の移動がおこる。
それから?。脱力とともに、もとには『もどらない』。そのまま脱力するのである。
?再動診でなく、やりにくい方を一回やっている。
ということに気がついた。
あとは、「ゆっくり」やってほしい、ともっと書いて頂けたらと思う。