- 作者: 美輪明宏
- 出版社/メーカー: 水書坊
- 発売日: 2007/03
- メディア: 単行本
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- 作者: 豊田正義
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/06/11
- メディア: 単行本
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以前、松岡正剛さん(私にとってはISIS編集学校の校長)『彼女は整体じゃなくて「操体」っていうのをやってるんです』と、美輪さんに紹介していただいたコトがある。松岡さんは記憶力がいいので、一度『整体』と『操体』は違うんです、という話をしたところ、必ず一言付け加えて下さる。
美輪さんは『あなたは、人様を癒すお仕事をされているのね』と微笑んだ。その時私の脳裏に浮かんだのは『観音力』という言葉だった。
確か8年位前だと思うが、美輪さんは松岡さんががNHKの『公園通りで会いましょう』という番組にウィークリー・ゲストとして出演した際、毎日NHKに通った時のゲストでもあった。松岡さんが一週間ホスト役、毎日日替わりでディリー・ゲストを呼ぶのだが、衣装デザイナーのワダエミ氏、資生堂名誉会長の、福原義春氏、前田日明氏、柳家花禄師匠、そして美輪明宏というなかなか豪華な顔ぶれだった。
まあ、その時一週間通ったご褒美だったらしい(と、松岡さんがおっしゃっていた)。また、美輪さんは金曜の最終日のゲストで、確か最後に『花』を歌った。歌を聞いて涙が止まらなくなったのはおそらく生まれて初めてだったと思う。
その後も何度か歌会(コンサート)に行ったが、『花』では何故か涙が出る。『愛の賛歌』の感動的な涙ではなく、カタルシス(浄化)の涙である。というか、すでにMCで涙が出てくるのだから不思議だ。
それはさておいて、『あなた、私より私のことを知ってるのね』というのが帯に書いてある。勿論私も読んだ事があるが、『紫の履歴書』(自伝)以降、ご本人について書かれた評伝や自伝はない。
ドラマチックで、美しい。