- 作者: 後藤禎典
- 出版社/メーカー: すばる舎
- 発売日: 2008/01/22
- メディア: 単行本
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なぜ、操体に『時速1000字で書く技術』が必要なんよ??と思うでしょ?しかし必要なんだなこれが。東京操体フォーラム実行委員は一週間づつ持ち回りでブログを書いているし、年に一度は東京操体フォーラムの小冊子『VisionS』を書かなければならないし。月一度の実行委員勉強会ではレポートを出さなければならないし、なかなか大変なのである。橋本敬三先生は『文章に残しておけ』とよく言われていたそうなのだが、これは『書いて残しておくと、後の人の役に立つ』からなんだそうだ。その他にも『月刊手技療法』のシリーズ操体(連載)や、操体医科学研究所本館のブログ『操体法大辞典』も書いているし、これ(書庫)も書いている。というわけで、結構色々書かなければならないのだ。
私は思いきりワープロ世代からパソコン世代に移行した上に、仕事で英文タイプに触れる機会があった。一時期は、社内に日本語の書類がない(全部英語)ような環境にいたりした。なので必要に迫られてブラインドタッチの学校にも行った。お陰さまで、ブラインドはできるし、その昔チャットで鍛えたので、思考をそのまま打ち込む事ができる。
確かに早くて便利だが、頭の中の事をそのままインプットするので、読み返して推敲しないとダメである。場合によっては10回位推敲する。そしてざっくり削る。三分の一は削ることもある。
ところで師匠は原稿用紙派である。何かいい原稿用紙を探してくれないかと頼まれ、丸善で原稿用紙を買った。
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夏目漱石が愛用していたという原稿用紙だ。
満寿屋の原稿用紙も買った。結構気に入っていただいたようで、現在新著もこれに、ファーバー・カステルの
一本二千円する鉛筆で執筆しているそうだ。私も文房具は相当好きだが、一本2000円の鉛筆(参考までに、バラ売りはしておらず、四本で9600円位する)は使ったことがない。
原稿用紙派であるから、まず原稿を書く。それから清書する。私からみるとものすごい労力である。しかし、或る程度校正してから清書するので、清書してからの訂正はそれほどない。逆に、インプットしてプリントアウトして、それをざくざく削るという私の推敲・校正の仕方は『妙』に見えるらしい。
最近書き方に関する本を良く読むが、この本は役に立つと思った。筆者は河合塾の国語の先生だそうだが、メモを作る必要性(本当は作った方がいいのだが、実際皆作らない)などのコツが書かれている。
- 作者: 鹿島茂
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2003/01
- メディア: 新書
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こちらは鹿島茂先生の本。実際、編集部のメンバーに論文を書かせるという講義形式だ。
いずれにせよ操体の臨床家だからと言って、文章が書けなくていいということではないのだ。お勧めはブログ。直せるし消せるし、何か書いてみるといい。