- 作者: 小田豊二
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2009/04/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (1件) を見る
傾聴 耳を傾けてきくこと。熱心にきくこと。「―に値する意見」
5月1日、水天宮(人形町)に柳家喬太郎師匠の「使い慣れたマクラ」というのを聞きに行った。ゲラゲラ笑って免疫力を高めて帰ってきたが、始まる前に人形町をうろうろして、甘酒横丁で人形焼きを食べたり、甘酒飲んだりした。
著者はインタビューというか、聞き書きの達人だ。私も実はインタビューや聞き書きの達人になりたい(笑)。橋本敬三先生を知る方々がどんどん高齢化していく。話を聞きたい方も沢山いるのだ。
それはさておき、私も取材を受けることがあるが、一番困るのはライターの方に『操体法とは何か』ということを一から説明しなければならないことが多いということだ。
師匠からは『何か取材を受けたら絶対その原稿をチェックしなさい』と言われているが、ほんの少しの言葉の使い方で意味が全く違うものになってしまうことがある。
すごい人はは取材対象が本を出していたり、ブログやHPを持っていたりすると、著書から経歴、最近のブログなどを全部チェックしてから取材に臨むのだそうだが、そうすれは取材もスムースに進むに違いない。
この中の引用文で面白かったのが、井上ひさし氏の脚本で、井上氏がインタビュアーになり、interviewee(インタビューされる人)が宮沢賢治と石川啄木である勿論想像上のインタビューなのだが、賢治と啄木を知り尽くしている井上氏だからこそ書けたであろうという夢の対談だ。
後半では医療系の「聞く技術」にふれている。「ムンテラ」という言葉を聞いたことがあるかもしれない。
ムンテラとは、ドイツ語のムント・テラピー(mundtherapie:口での治療)が語源で、医師による病状や治療方法の「説明」のこと。なお、「説明と同意」を意味するインフォームドコンセントは区別して使用される