先日ちょっとした飲み会にお呼びがかかり、新橋の美味しい焼き鳥屋さんで焼き鳥をいただいた。私の他に女子がう一人、その他は素敵なオジサマ達であった。
その中のお一人が奥様の話をされたが、奥方はわりとお酒がいけるクチなのだが、感情の起伏が激しくなるのだとのこと。というわけで、私ともう一人の女子は、女子が怒るメカニズムについてレクチャーをした。
まず、基本的にオトコは「自分が悪い」とか「自分のせいだ」とはおもわないらしい。逆オンナは「自分がわるいのではないか」「自分のせいだ」と思いがちだということである。これが大まかな基本である。
ことばに感じる女たち (ワニ文庫) これは脳の働きからみた男女差について書かれた本だが、この差がどんな問題をもたらすのか非常に興味深く解説してある。
また、基本的にオンナは相手が好きな場合、ある程度は我慢する。愛があれば我慢するのである。もしかしたら自分に非があるのではと、最初はかわいらしく悩んでみたりするかもしれない。
しかし、それが極限を超えると、一気に爆発して、それまで我慢してきた過去の事まで思い出して引きずり出して『あの時はこれこれどうだった』と、おさまらなくなるのである。これは間違いない。ある時にふと腹が立ったりすると、忘れていた出来事が芋づる式に蘇ってきて制御不能に向かう。
その記憶の蘇り方は驚く程見事である。思い出す方もよくもこんな事を覚えてたものだ、と感心する位なのである。
『そんな昔の事を言われても・・』とオトコが反論しても無駄なのだ。オトコが忘れてもオンナは覚えているのだ。
例えばよくオトコがやりがちなことがある。ツマが風邪をひいて寝込み『今日は夕飯つくる気力がない』と言ったとする。そうすると、娘だったら『そう?じゃあ私が作るね。何か食べたいものある?』と言うに決まっている。
しかし、オトコがよく言いがちなのは『そうか、じゃあオレの夕飯はどうすればいいんだ?』と言ってしまうのである(どうですか男性諸氏。言いませんか?)これは何もオトコがツマの心配をしていないわけではなく「ツマが夕飯を作ることができない」→「それだったら自分はどうやって夕飯にありつけばいいのだ?」というプロセスの心配をしているのであって、別にツマの心配をしていないわけではない。でもツマは『私のコトよりも自分の夕食の方が大切なわけ?』ということになるのだ。
女子が何か訴えたらまずはじめに『そうだね、大変だったね』とか言えばいいのだ。それだけでアナタの株は上昇する。
なので「うちの彼女や奥さんは怒らないから大丈夫」だと思っていたら大間違いだ。怒らないのではなく、まだ怒りが「臨界点」に達していないのだ。コップに水滴がたまるように少しづつ水がたまってゆき、それが溢れると女子の怒りは爆発する。しかし一度目だったらコップの下にもう少し大きな桶があり、オトコが反省して陳謝すれば、溢れた水は桶に流れるのである。コップより大きな桶だから、また女子も一度爆発したので前よりはほんの少し寛容になる(少しあきらめる?)。そして懲りない(?)オトコがまた『怒りの種』を落とし続け、ついには桶がこわれるのである。
1.こわれて修復不可能
2.これれて修復不可能だが、子供や諸般の事情で桶に穴を開けながらも我慢する
おおざっぱに言えばこんなところである。2は熟年離婚などに発展する可能性もある。
桶が壊れるとどうなるかというと、叶姉妹のどちらか「振ったオトコは噛み終わったチューインガムと同じ」と書いていたがまさにその通りで『まだ味があるからもう一度噛んでよ』と言われても口にいれる気にならないのだ。
さらに加えれば、今度はカラダが拒否をはじめる。そうなると触れられるのもいやだし、同衾(わかんないヒトは辞書引いて下さい)などとんでもないということになる。
少し前に 男はなぜ急に女にフラれるのか? (角川oneテーマ21) という本が売れた。
男は「急にフラれる」と思っているようなのだが、それは気がついていないだけなのである。絶対「突然」ではなく兆候があり「怒り」が臨界点に向かって少しづつたまっているのだ。
オトコの悪口ばかり言っているようなので(笑)女子が気をつけなければならないこと。
それは他のオトコとの比較だ。何も人物的比較ではなく、○○君は誕生日にプレゼントをくれたのにアナタは全然覚えてないんだねとか、女子はその辺は気をつけたほうがいい。比較されておそらく彼はむくれるに違いない(笑)それで「そうか、ごめんね」と反省するオトコはおそらくいるまい。