
- 作者: 工藤美代子
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2009/06
- メディア: 単行本
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私の周囲には20代、30代でバツイチ経験者が結構多い。自慢するわけではないが私もその一人である。今や働く女性のバツイチは全然珍しいものではなくなった。むしろ私の周囲には暴力男と別れて再婚して幸せ一杯の女子が結構多くいたりする。60歳を越えてからシングルに戻り、人生を謳歌している女性も知っている。
数年前、年金問題が改正され、サラリーマンのツマは例え離婚してもオットの年金を受給できるようになった。その辺りから『熟年離婚』という言葉が流行りだした。巷では『オットの年金がもらえるようになったから』だろうというのが通説だったが、この本は『熟年離婚』の原因を掘り下げているのである。
以下は帯より
『なぜ彼女たちは新しい人生を歩む決心をしたのか。その原因の中に性の問題が含まれることを、私は聞き取り調査の中で実感した。今まであまりかたられてこなかったことだが、性の問題を抜きにしては熟年離婚はありえないのではないかとさえ思った』
なかなかディープな問題ですが、取材でこれだけ浮かび上がってきたということは、潜在的な問題なのかもしれない。
読んでみて「へええええ、こんな酷い亭主がいるんかいな」と思うだけでも収穫かもしれない。