操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

人生2割がちょうどいい

人生2割がちょうどいい

人生2割がちょうどいい


これは「日経ビジネスオンライン」に掲載されているものを書籍化したものである。著者二人は高校時代の同級生(日比谷高校)で、今現在はCMプランナー&クリエィティブ・ディレクターの岡康道氏と、コラムニストの小田島隆氏の対談である。最初は「ウェブ時代のコミュニケーション作法」というテーマだったのだが、何故か「人生の諸問題について」に(笑)。
例えば、停学、補導、浪人、会社不適応、一流企業を退社、年収100万円、アル中、ワーカホリック、離婚、ひきこもりなどだ。これらは全てこの二人に起こった出来事なのだが、何故か「デキる人」と言われて現在に至るんである。この理由をナビゲーターは「この二人の人生への関与の仕方にある」と書いており、そのポイントとは

一生懸命になるな。無理な努力はかえって危険。不運だってネタにしてしまえば乗り越えられる。いろいろあるけれど、人生2割でやっていけばちょうどいい

ううむ。操体の「間に合ってればいい」よりも具体的数値(2割)というのはスゴい。

この本を読んでいてなるほど、と思った箇所がある。司馬遼太郎は「男一匹ガキ大将」の世界で、藤沢周平は「黄昏流星群」なのだそうだ。なるほど!と膝を打った。そして、藤沢周平は「プロジェクトX」なのだそうだ。なるほど。
司馬さんは何かをやり遂げたようなオオモノを描き、藤沢さんは平凡だが何かやりとげた男を描く。

じゃあ、池波正太郎は・・・・・って話が違うか。