操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

御礼 2009年秋季東京操体フォーラム

2009年秋季東京操体フォーラムが11月22日、23日に東京千駄ヶ谷・津田ホールで開催されました。



ご来場の皆様、東京操体フォーラム実行委員の皆様、ゲストの先生方、ありがとうございました。



22日にお越し頂いた島津兼治先生の講義。以前『秘伝』で読んで『こんな凄いこと書いちゃっていいのかなぁ』と思ったところがあり、今年の6月、島津先生の治療所をお訪ねした際に、伺ってみた。どうやら先生も最後まで公開を渋った?らしいのだが、私にとってはもの凄いヒントになった。しかし、『秘伝』にあんな凄い事が掲載されていても、気がつかない人は気がつかない。



尚、今回のフォーラムで、三浦先生が『指』について。島津先生も指について、23日の講義では田中稲翠先生も『指』について話をされたのはもの凄い偶然としか思えなかった。

やっていることは操体、武術、南画と皆違えど、一流の先生方は通じるところがあるのだ。



島津先生はフォーラムで『大盤振舞』をして下さったようで、お弟子さんにも話さないような『すんごい秘伝』を明かして下さった。一緒に来られたお弟子さんも『こんな話は初めて聞きました』と驚いておられた。

フォーラムが終わってから、島津先生と三浦先生が暫く『指』や『肩甲骨』についてお二人でずっと話をされていたが、

とても楽しそうだった。というのは、『わかる人に話す』『分かって頂く』というのは気分がいいものなのだ。

なお、ご一緒にいらっしゃった奥様にお話を伺ったが、島津先生のご活躍の陰には奥様の多大なる力があるのだ。



二日目の特別講義は田中稲翠先生。

以前も書いたことがあるが、稲翠先生も私も名前だけ見ると、「オトコ」だと思われることがある(笑)



フォーラム実行委員の何名かは、このブログを読んで私の事を

殿方だと思っていたらしい(笑)稲翠先生とはよくその話題で盛り上がるのだ。



稲翠先生と私は10年近くのお付き合いがあるが、以前私が『楽と快の違い』について頭を捻っていたことから、今回は『文字学における、楽と快の違い』を講義して頂いた。

中国の漢字の歴史(甲骨文字)のナゾや、甲骨文字が発見されたのは実は結構最近のことであるとか、私をはじめ参加者が『へえ〜』とか『へええええ』とか『へえ』の連発(笑)



なお、今回は実際に筆で字を書いていただいたのだが、実行委員の某Y氏は、稲翠先生の後ろでアシスタントをしており、稲翠先生が筆を構えた瞬間、涙が出そうになったらしい。私もいつも思うのだが、稲翠先生は筆を持った瞬間、刀を持ったサムライのような気迫を発するのだ。

また、実行委員長O氏も胸を打たれたのか、目に涙を浮かべていた。

これが一流ということだ。



毎回、三浦先生は『本邦初公開』というのを披露して下さるのだが(私も知らないコトだ)、今回も『ああああ、師匠、そんな手がありましたか????』というのが披露された。フォーラムに来た方は本当にラッキーだと思う。



さて、私は『般若身経』と初日の『第一分析、第二分析』で実技モデルを担当した。



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師匠と私。

伏臥位から起きたところなので、髪の毛が乱れてます(笑)