- 作者: 川井春水
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操体医科学研究所@書庫でのお久しぶりの書籍紹介です。タイトルだけみると「?」「こわい本か?」とか思うかもしれないが、これは「荘厳契密法」(そうごんきんみつほう)という秘法の中から、幸せに生きるためのコツを書いたものなのだ。
少し前に、『スペル』(呪い)という映画が公開されたが、ちょっとした出来事で、全く知らない他人から逆恨みされて呪われることもあるわけで、そういうのを除けよう、という意味もあるのでは。
ちなみに、「呪いの除け方」はサブタイトルが「知らずにしているこんな不作法」で、やはり説いているのはご先祖様を大事にするとか、部屋は綺麗にするとか、何故お化粧しているところを人に見せるべきではないのか(電車の中でのお化粧がなぜ良くないのか)などが書かれている。読んでみるとわかるが、そんなに難しいことではない。しかし、ついつい日々の生活の中でうっかりしがちな、当たり前と言えば当たり前のことに気をつければいいらしい。
橋本敬三先生は「言葉は運命のハンドル」と言っているが、これは正しい。
呪いと言えば、どこかで書いた気がするが、一時期どうも誰かに呪いをかけられているのではと思わざるを得ない時があった。
それは、いわゆる丑の刻参りとか、そういうものではなく、源氏物語の六条御息所のように、知らず知らずのうちに抑圧された心がいわゆる「あだを成す」ような感じで、本人も誰かを呪うとかそんなことは考えていなかったのだろうが、結果的には『無意識のうちに相手を呪う』ことになったのかと思う。
ちなみに、『人を呪わば穴二つ』というのは、自分が誰かを呪うと、自分の分の墓穴を用意する羽目になるということだが、結果的にそういうことになった。やはり人を呪ってはいけないのだ。
また、数年前に入院したことがあるのだが(死にかけましたがお陰様で助かりました)、この時、誰かが私の死を願っているという波動を感じたのも事実である。勿論、こてこての呪いとかそういうことではなく、「邪魔者がいなくなれば、私はもっとハッピーになれるのに」という、小さなものだったがそれは確かに存在したのだ。また、病人ってそういう波動にはやけに敏感に反応するのである。
ある人が病気になった時、かいがいしく世話していた人がいたが、傍目で私が感じたのは『この人がずっと病気だったら、私がずっとお世話できるのに』という波動だった。つまり、自分の好きな人が病気になれば、ずっとかいがいしく世話ができるし、その人は私の言うことを聞く、という理論である。