操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

死ぬまでにしなければならない101のH、もっと奥まで、つきあおう。

死ぬまでにしなければならない101のH―楽しい二人になれる恋愛ワークブック

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以前も書いたと思うが、『モバイル中谷塾』を読んでいる。月々たった350円で中谷本が読み放題ということで、もっぱら寝る前に読んでいる。携帯で読めるので、コンタクトを外しても、電気を消しても読めるのはとてもありがたい。
色々片っ端から読んでいるが、中谷氏は一つの言いたいことを、色々な表現方法で世に発信しているらしい。実際、読んでいくうちに、その根底に流れている哲学みたいなものが何となく読めてくるのである。私が思うに、結構操体っぽいというか、橋本先生っぽいなと思うことがある。その一つは物事を習う姿勢と、「ガマンしない」ということだ。もう一つは、ホテルマンの研修や、クラブのホステス嬢向けの研修、ホスト向け研修はじめ、サービスパーソン向けの研修をしているということもあり、橋本先生のご子息、ホテルオークラの橋本保雄氏の事が頭をよぎったりするのである。

そしてもう一つ、「H」を否定していないことだ。冒頭で紹介した本は、実は出版したくなかったという「個人的な」内容なのだが(あ〜、買うのが恥ずかしいヒトは「モバイル中谷塾」で読んで下さい)、男性なのに、何でここまで詳しく書けるんだろう、と感心した次第である。実際、中谷氏の家はお母さんが男性的で、お父さんと中谷氏は女性的、高校に行っても女子の多いクラスで、「セブンティーン」を回し読みしていたそうだから、女子のココロがわかるのかもしれない。『ボクはキスでイッてしまいます』と正直に書いてあるのもよろしい(笑)
実はこういう「女っぽさ」を持っている男性のほうが、オトコとしては魅力がある場合があるのだ。

ちなみに、橋本敬三先生は若い頃「セックスを生涯の(勉強)テーマにしよう」と書かれている。操体は割とその辺は大らかなのかもしれないが、かといって、操体をやっている人間が、身持ちが悪いとかそういうわけではない。ブログでこの手の話を書くと、妙に反応してくる方もおられるが、私をはじめ、操体関係者はいたって真面目に論じているのである。

中谷氏の本は、女性向けに書いてあるように見えて、実は男性向けに書いてあるものや、その逆もあるし、例えば高校生向けの本を50代の方が読んでも役に立つように書いてあるそうだ。男性向け、女性向けにこだわらないで楽しむと。

もっと奥まで、つきあおう。―恋愛感度を上げる48の方法

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これも表紙を見たら男性は引く(汗)かもしれないが、実際もしかしたら、これは男性が読んだ方がいいんじゃないかと思ったりする。いや、もしかしたら女性向けと見せかけて、男性向けに書かれた本のような気もする。中には、いつも手抜き(爆)で済ませている男性が読んだらアタマが痛い(と思われる)ことも書いてある。

「エッチは常に進化するもの。エッチも『道』」というのはなかなか名言だと思う。「エッチに完成形はありません」「完成した時点で、慢心が始まって、つまらなくなるのです。常に進化しつづけることです」

ううむ。「エッチ」を「操体」に変えたら私達がいつも言っていることと同じではないか。

「生観には2通りあります。(1)物事が完成するものと思い込んでいる。(2)物事は進化するものと思っている。エッチには人生感の違いが出ます。」

「習い事でも完成形があると思っている人は「何回習えばできますか」と聞きます。なかなかできないと焦ります。完成形までいけないでいることを恥ずかしいと感じてしまうのです。何回目のデートでエッチしていいかと考えている人も、完成形に入ろうとしています。エッチに完成形はないというのは「道」の発想です。武道・書道の「道」には「進化する」という発想があります。道にはどこまで行っても行き止まりはありません。「はい、ここで終わり」「ここまで行った、行ってない」ということはありません。遊びではなく、エッチも「道」です。武道・芸道と同じです。」

「真剣勝負をしながら、結果にはこだわらないことです」

何だか操体の学びについて論じているような感じなのである。