本書で明かす事実その1「初対面で、女は男の顔よりも指を見る」。その2「ハゲの男は病気に強い」。その3「自分と違う免疫の型の持ち主ほど、匂いがいい」。その4「ピルは女の勘を鈍らせる」。その5「浮気で得をするのは女である」。

- 作者: 竹内久美子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/04
- メディア: 新書
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著者、竹内久美子氏は京大理学部博士課程をへて著述業につく。専攻は動物行動学だそうである。この本に書かれているのは、動物行動学からわかる「相性」「色気」「魅力」の正体だ。遺伝子の不思議なプログラミングには感心するばかりだ。
また、何故モテる男はモテるのか、そのナゾも少し解けたような気がする(笑)。全部遺伝子に組み込まれていると言ったら元も子もないのだが、そのナゾは確実に遺伝子に関係あるのではないか?
ちなみに、「女性が気になる男性のパーツ」を挙げると、
1位 手(指含む) 2位 目 3位 腕、二の腕 4位 お尻 5位 背中 だそうである。
確かに男の指はセクシーだと思うことがある。たまにはっとするほど惹かれる指の持ち主がいる。
何故、女が男の指を気にしたりするのか。著者はイギリスのジョン・T・マニングの説を紹介している。手っ取り早く言えば、胴体の末端である生殖器や泌尿器と、腕や足の末端である指は共通の遺伝子(Hox遺伝子)によって作られているのだそうだ。つまり工事の担当者が同じであれば、その出来上がり具合も同じレヴェルになっていることになる。女が男の指についてあれこれ品定めするのは、まさにその男の生殖器とその質の程を評価していることになるのでは、ということらしい。指がセクシーに感じられるのは確かにこういった事情があるからか。
以前、いつも自信満々に振る舞っている男性の指先を見たら、爪を噛んだ跡で爪が変形していたことがあった。