操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

無双原理

今、「食」についての原稿を書いている。食に気をつけているかと言えば「そこそこ」である。
一緒にご飯を食べに行って一番つまらないのは、食べながら「食べると太っちゃう」という人と食べることかもしれない。「そんなら食べるな」と思うし、それだったら「おいし〜ね」とパクパク食べるヒトと食べたほうが楽しい。 

私は昔からどうも「料理とかしないオンナ」に見えるらしく、ちゃんとこなすにもかかわらず、ヨメに行っている時も「毎日外食でしょ」とか言われたりした。

もっとも、そういう事を言うヤツに聞いてみると、月曜にカレーを作ったら木曜までカレー、という生活だったりする。
まあ「料理をしなさそうに見える」というのは「生活感がない」と思われているのでそれはそれでいいか、と思っている。
しかし世の中の男性の『思い込み』は非常に面白い。女性もそうかもしれないが、ルックスやものの言い方で「このオンナは料理をしなさそうだ」とか、決めつけるのだから。
そういえば昔内田春菊氏のマンガで、家庭的に見える女の子が実は部屋はだらしなくて料理なんて全然しません、逆にボーイッシュでバリバリに仕事している女の子が実は家庭料理が得意だったりする、ということが書いてあった。

無双原理・易―「マクロビオティック」の原点

無双原理・易―「マクロビオティック」の原点

さて、これは操体法創始者橋本敬三先生が操体のバイブルと言われている「生体の歪みを正す」の232ページから233ページに引用されている「無双原理十二定理」が記されている本である。

私自身はマクロビオティックをやっているわけではない。たまに玄米を圧力鍋で炊いてみたりするが、やっぱり普通のご飯か、麦が入ったご飯のほうが美味しいと思う。お肉も食べるし魚も卵も何でも食べる。
というのは、マクロビオティックをやっているヒトで、えらくエキセントリックなヒトがいたので、何だかいやな体験がヒモ付けされてしまったのだ。自分の思い通りにならないとわめくとか、玄米菜食をしていないヒトを見下しているとか、たまたま私が遭遇した人がそうだったのかもしれないが、その人の玄米菜食仲間も同じだった。
(すごく素敵なマクロビ実践者の方も知っているのでちょっと複雑)

しかし、この本を読んだら、単に「食」だけではなく、心や行動も含めたものを説いており、そんなワガママとか身勝手はしないだろう、ということがわかる。

単に玄米食べてオーガニックの野菜を食べるのがマクロビオティックではない。

また、この本では「易」についての説明が書かれている。私が驚いたのは、8×8の64卦ではなく、8つの卦が基本ということだった。8という数字はやはり何か意味がある。

操体を勉強しているヒトだったら是非ご一読願いたい。橋本敬三先生の「生体の歪みを正す」の理解が少し深まるに違いない。