足趾の操法は、数ある操体の引き出しの中で唯一、操者が「他力」で行うものです。何故なら、趾(あしゆび)は、手や他の関節のように、自由自在に動かせないからです。
「きもちよさをききわけ、味わう」のが操体です。しかし、初心者や慣れない方は最初から「きもちよさ」を味わうことができないケースが多いのです。
「きもちよく動いて」と指導しても、きもちよく動けない方のほうが多いのが事実です。
そのような場合、この「足趾の操法」はダイレクトにきもちよさを伝えることができます。
今回、私の秋以降のスケジュールを考慮して、夏季の集中講座を企画しました。ご参加しやすいように、操体の基本講座と、足趾の操法の基礎を一緒にして、全10回と致します。
足趾の操法には、作法、手順があります。それを守った上で行うと、美しいフォームで、効率的に、疲れずに長時間行うことができます。それらのコツも指導いたします。 指導を受けたのと、見よう見まねの大きな差はここに出ます。
講習時間内に、三浦寛(人体構造運動力学研究所所長)による、臨床の実際を見学することができます。臨床の見学は、通常の操体法東京研究会定例講習では公開しておりません。第3分析(皮膚へのアプローチ)の先を行く、操体臨床の最前線を見学することが出来ます。
期間
5月14日(土)〜8月20日(土) の期間 10回
(セミ個人レッスンになるので、ご都合に合わせますが、予約優先といたします)
時間 13時〜18時(予定)
会場: 操体法東京研究会講習会場
東京都世田谷区三軒茶屋1-30-9 三軒茶屋ターミナルビル34号
受講料: 20万円
- 操体法東京研究会定例講習受講生及び修了生、操体法集中講座受講生及び修了生は割引有り
終了後、引き続き「応用」に進みたい場合はご希望に応じます
再受講の場合は、基本受講料の半額になります。 (自己流になっていないか、あるいはブラッシュアップなど)
対象者:
操体法の一部である『足趾の操法』を学び臨床に活かしたい方、介護関係、リフレクソロジスト、アロマ関係、整体関係、エステティシャンなど。ご家族のケアに活かしたい一般の方もどうぞ。
足趾の操法とは、橋本敬三先生が70歳から数年間、臨床の場で用いていたものです。
温古堂診療所には様々な治療家が勉強に訪れていましたが、その中に足心道の先生がおられました。 橋本敬三先生は足心道を基本に、「揉む」「落とす」「揺らす」の3つをされていました。
書籍の中で『趾もみ』と書かれていることもあります。
『足趾の操法』は非常にきもちのよいものであり、これだけでも『快適感覚をききわけ、味わう』という臨床を通すことが可能です。
更に、身体運動の法則(からだの使い方、動かし方)を学ぶことによって、操者自身が機能的で疲労をためたり、からだを壊したりしないような基礎を修得します。
★足趾の操法
- 快適感覚を患者に味わっていただくことができる。(足趾はきもちよさの宝庫である)
リラクゼーション効果にも優れている(副交感神経優位に導く)
足趾はからだの『根っこ』であり、よく診るべきところである
動きの操法をとりにくい被験者や、要介護者、リハビリ目的、小児、あるいは何らかの理由で言葉が通じない場合でも『きもちよさ』に導くことが可能である。
★講義内容(予定)
- 操体理論
身体運動の法則(施術者としてのからだの使い方の作法の習得)
視診・触診
実技(足趾の操法) 指導
主宰: 操体法東京研究会 協力: 一般社団法人日本操体指導者協会
講師: 三浦寛(人体構造運動力学研究所 所長 東京操体フォーラム理事長)
畠山裕美(TEI-ZAN操体医科学研究所 東京操体フォーラム常任理事)
2010年9月、三浦寛先生と東京操体フォーラムの同志と共に、Sotai Forum in Madridで講演いたしました。
勿論我々はスペイン語が話せるわけではなく、通訳を介してのセミナーとなりました。二日目に、この「足趾の操法」のデモンストレーションを行いましたが、言葉の壁を越えてきもちよさがダイレクトに伝わり、大きな反響を呼びました。
★2010年"Sotai Forum in Madrid"にて。三浦寛先生のデモンストレーション
★畠山のデモンストレーション
お申込・お問い合わせ:TEI-ZAN操体医科学研究所 畠山裕美宛
お申し込みフォーム
〒134-0088 東京都江戸川区西葛西2-22-38-217
Phone: 03-3675-8108 D-FAX:020-4668-4327