操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

現代版 魔女の鉄槌

現代版 魔女の鉄槌

現代版 魔女の鉄槌


角川文庫の「魔女の鉄槌」とは違うのでご注意。

有名な格言で、論語

子の曰く、吾れ十有五にして学に志す。
三十にして立つ
四十にして惑わず
五十にして天命を知る
六十にして耳順がう
七十にして心の欲するところに従って、矩をこえず

というのがあるが、実はこれ、奴隷の教えだと書いてある。15歳にて勉強し、30歳にして独立する。ここまでは受け入れやすい普通のことであるが、当時の平均寿命からすると子供が30歳になる頃に親はだいたい死んでいるので、それまでに勉強して独立せよということです。ところが、その後の「四十にして惑わず」というのは、惑わずに、奴隷としての道を歩めということで、「天命」というのは、皇帝の命令を自ら進んで理解して行動せよ、ということ。七十になると、思うままに振る舞っても道を(つまり、奴隷の道)をはずれないようになった、奴隷人生70年もやれば、何をやっても奴隷の道をはずれなくなる、という解釈をしている。

一つのテーマとして、人民は常に一部の権力者によって情報操作され、奴隷としての人生を歩んできたということが書かれている。

私の父はテレビ局の報道部にいたが、割とシビアな目で事件を見つめていたように思う。子供の頃からそういう環境で育ったので「テレビが全部本当を言っているとは限らない」というのは子供心に分かっていたのかもしれない。
高校生の頃、一緒に通学していた友人がいた。世間知らずというか、疑う事を知らないというか、電車の吊り広告を見て「アイドルの○○ちゃんって、中絶したんだって」と言っているのを聞いて「本当かどうか分からないじゃん。週刊誌なんて大抵は作ったネタじゃない」と言ってもわからないようだった。

また、情報操作というかイメージングで面白いと思ったのは、北野武氏である。うちの母などは「ひょうきん族」を見ても「下品なヤツだ」と言っていたが、「戦メリ」に出演し、映画監督となり、バイクで大けがをした辺りから北野氏をほめだしたのである。

同様に、今はちょっとした「画伯」だが、私が高校生の頃、片岡鶴太郎というのは「きもちわるい」キャラであった。それが映画「異人達との夏」とか、ドラマで誠実な検事を演じて「きもちわるいキャラ」ではなくなってきた。

最近では、江頭氏が震災後、ボランティアにかけつけたという話が広まり、エガちゃんはヒーローになりつつあるらしい。事務所は困っており、やはりエガちゃんは悪役で売りたいのだそうだ。

のりピー事件は記憶に新しいが、清純派で売っていた彼女が、薬の常習者であったことで、そのギャップが一層バッシングに拍車をかけた。彼女の他にも薬で捕まったケースはあるのにだ。

また、この本の半分以上は中世に出版され、実はベストセラーと言われている聖書よりも売れたのでないかと思われる「魔女の鉄槌」という本をテーマに、キリスト教の成り立ちと歴史についてページを費やしている。
結構目からウロコ的な事も描いてあり、名前は聞いたことがある十字軍や、テンプル騎士団などについても詳しいし、魔女狩りの歴史についても詳しい。
松岡正剛氏のこの本にも、キリスト教の成り立ちが書いてあるが、一緒に読むとなお分かりやすいかもしれない。

17歳のための世界と日本の見方―セイゴオ先生の人間文化講義

17歳のための世界と日本の見方―セイゴオ先生の人間文化講義

昨年、スペインを訪れたが、トレドのカテドラル(大聖堂)、バルセロナサグラダ・ファミリアにも足を運んだ。トレドの大聖堂の中で、日本人のガイドの方が「なぜ、こんなに教会が大きいかわかります?」と言った。それは、教会の権力を誇示するためだったのだそうだ。

また、プラド美術館にも行ったが、貴族の肖像などの他に、宗教画も数多く展示されていた。多くの宗教画はうつうつとしており、何かに抑圧されているようにも思えた。

Dr.苫米地によると、ヨーロッパの宗教画が抑圧的なのは、画家の教会に対する鬱積が現れたものだという。なるほど。

現代の魔女狩りとは、情報操作である。TwitterFacebook、が情報操作に使われる。
今回の地震原発事故に関する情報操作についても描かれているが、少しばかり背筋が寒くなる。私達は情報統制の下にいるのだ。

魔女狩りから逃れる方法
現代の魔女狩りに遭わない方法は、お金を儲けたい、お金が欲しいという意識を消して、発信された情報に接することです。詐欺に最も騙されやすい人は、ノドから手が出るほどお金を欲しがっている人です。

確かに、ケチケチしているのに詐欺にあった人を知っている(汗)