操体法大辞典

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きもちのいいことをすればいいんじゃないかという質問に対して、橋本敬三先生の答え

 「地湧きの思想2」より。

私は東京生まれなのだが、両親は宮城県気仙沼市の出身だ。
橋本先生の映像を見ると、東北弁が父方の祖父そっくりで結構笑ってしまう。以前、橋本保雄さんのお通夜と告別式に参加した際、橋本家の親戚の方々の中に、うちの母方の伯父とか叔母にそっくり(当たり前だが話し方もそっくり)で驚いたことがある。
宮城とか東北は、ちょっと南方系っぽい顔と、ちょっとロシア系っぽい顔があるみたいな気がする。
先日の大震災の後、知り合から「宮城って『畠山』って多いんだね」と言われた。
多いのである。多分皆どこかで親戚に違いない。ちなみに気仙沼は畠山とか小野寺とか熊谷などが多い。「三浦」も多い。

地湧きの思想2の中で、「きもちのいいことをすればいいんじゃないか」という質問への答え。


川上(当時:宮城教育大教授)
手段の選び方としていろいろあるんではないかと思うんですけれど、たとえば暴走族がモーターバイクに乗って走り回ったり、またある者は一升びんをたたき割ったりというようなととは、やはりひとつの精神的解放の手段と言えるわけですよね。
橋本
さっきも申し上げたように、てめえが気持がいいってことと相手が気持いいってとととあたりが気持いいってことと、その三つがそろわないとうまくない。てめえだけで気持がよくたって、あたりに迷惑かけてるんではうまくない。暴走族は、てめえは気持いいんだ。だけどもね、困る。
自分が気持のいいってことわかれば、ああこりゃ一番番気持のいいんだなってことわかれば、他人(ひと)もそうなれるように話もできるし、何でもできるんじゃないですか。自分がまず気持よくなんなくちゃ、なんぼ教育大学だって、教員免状もらって卒業したってダメなんだから。
川上
まさにその通りでどざいます。それでは、あまりお叱りを受けてもストレスが大きくなりますので、フロアの方のご質問をお聞きしたいと思います。
橋本
何でも聞いて下さいよ。知ってることっきりしゃべらねえから。



私は橋本先生の声をアタマの中で再生できるので(笑)、読むだけでどんなイントネーションなのかわかる(笑)。これもあまた楽しいものだ。