操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

操体で猫背、姿勢の悪さが変化する

 以前、私のところに通っていた中学生の女の子がいた。彼女のお母さんの悩みは、娘の姿勢が悪いことだった。私がお母さんと縁があったので、その女の子を診ることになったのだが、結局やったのは、「足趾の操法」(この名称は一般社団法人日本操体指導者協会が商標登録しています)と、全身形態の歪みの調整をしただけだった。

あとは自分でできる簡単なセルフケアを教え、それを「がんばらない」程度にやってもらうことにした。

そうしたところ、彼女の姿勢はみるみる改善し、毎週1回、5回程度で本人もお母さんも気にならないところまで変化した。

これには私も(わかっちゃいるけど)驚いた。

何故変化したのか。それは「きもちよさ」を味わったから、からだが自然な状態に戻ってきたというだけなのだ。

大抵子供の姿勢が悪いと、親は胸を張れとか背中を伸ばせという。昔は背中に「ものさし」を入れられた、という話も聞く。

実は、胸を張ったり背中を反らしたりしても猫背や姿勢の悪さの改善にはなかなか結びつかない。

診るべきところは「根っこ」の部分だ。

というわけで、彼女の友人がお母さんと一緒にやってきた。背中を向けて立ってもらうと、大椎(頸椎7番)のあたりがぽこっ、と隆起している。両手とも内旋し、肩が上がりながら前方に出ている感じである。

その彼女にも「きもちよさ」を十分味わってもらい、あとは全身形態の調整(首に少し問題があった)をを終え、「足踏み、膝の屈伸、歩行」と、全身を一通り動かしてから再度立ってもらうと、大椎の隆起が見事にへこんでいた。

勿論大椎に触れたわけではないのだが。

いずれにせよ、姿勢は健康な生活とは切っても切れない縁がある。