操体法大辞典

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南三陸町へ帰って来た叔父夫婦

 私は東京品川戸越の生まれだが(たまに宮城生まれと間違えられるがそうではない)、両親は宮城気仙沼生まれである。
親類縁者の90%は宮城県(仙台市気仙沼市)に集中している。
今年の震災で、仙台空港に勤めていた従姉妹も大変だったらしいし、仙台市内の比較的賑やかなところに住んでいた親戚も避難していた。仙台の今先生にはなかなか電話が繋がらず、奥様の美代子さんの携帯に電話して、やっと繋がり、安否確認ができた。

気仙沼の親戚は結構家を流された。うちの父方の先祖は明治の津波で船を流され、それ以降サラリーマンをしている。気仙沼大島には「津波体験館」という小さな施設もあった。
三陸海岸に住んでいれば50年に一度は津波が来る、ということは歴史的、体験的に分かっているのだが、やはり海の民は海の側に帰る。

http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1062/20111024_06.htm

これは2011年10月24日の河北新報だ。ここで紹介されているのは、私の父の弟、つまり私の叔父夫婦だ。
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1071/20111003_01.htm
(叔父はこの津波防災マンションの理事長をしていた。屋根に登って助かった)

70歳越して仮設住宅住まいは大変だと思うが、住み慣れた古里へ戻りたいという気持ちは良く分かる。
私の父の兄弟は、成人したのが8名、そのうち亡くなっているのは私の父だけで、あとは皆運が強いのか、皆元気である。叔父も1人だったら大変だと思うが、叔母と2人だからこうやって戻ってきたのだろう。

仙台までは東京から新幹線で1時間40分で行ける。

日帰りで橋本先生のお墓参りをして(るーぷる、という観光周遊バスに乗る)瑞鳳殿にお参りして(笑)、博物館に行って(お昼は博物館内のレストランがおすすめ。青葉城は混んでいる、時間があれば青葉城に行き(運が良ければ伊達武将隊に会える)、大崎八幡宮に行き、「メディアテーク」(定禅寺通り)で降り、近くにある「温古堂」の看板を見ることもできる。「温古堂」の入り口には、何と橋本敬三先生の銅像と、愛用していた火鉢が展示されている。
もう少し時間があれば、近くの巨大な「丸善」で本のチェックをし、駅ビル(エスパル)の地下で土産を買う。
そこから仙台駅ビルの「すし・牛タンロード」の一番奥、「気仙沼あさひ鮨」へ行く。

何だか仙台一日観光マップになってしまったが(笑)、仙台までは近いけど、気仙沼はなかなか行きにくいのが現状である。仙台まで2時間弱だが、5時間かかるのだ。




















評価:

吉村 昭

文藝春秋



¥ 460




コメント:薄い本だが、明治以降の津波の歴史とその被害について書かれている。前回の津波で大丈夫だったから、今度も大丈夫、と逃げ遅れた人も多かったらしい。一般の人達に寄る手記が生々しい。