操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

スピード危機管理。

これは元々「モバイル中谷塾」で読んだのだが、あまりに面白いので一冊買って師匠に渡した。師匠も「これは面白い」とのことだった。
サブタイトルは「ピンチに強くなる52の具体例」。「成功の中に失敗あり。失敗の中に成功あり」と書かれている。この本は10年以上前に書かれた本だが、今の時代も十分活かせる。

  • 「まさか」ということが起こる、と考えよう(想定外、ってヤツですね)
  • 「ここは大丈夫」と考えているものをチェックしよう
  • 「絶対にない」と、考えるのはやめよう
  • 腐った官僚主義になっていないか、チェックしよう
  • 世論に流されないようにしよう
  • 奇襲より、正攻法であたろう
  • 敵を攻撃するより、仲間を助けることを優先しよう
  • 連絡のスピードアップをしよう

などである。私ははじめて知ったのだが、真珠湾奇襲で日本全体が浮かれて、本来はそこで講和条約を結ぼうとしたのに、国をあげての「いけいけ戦争モード」になったとか、ドイツのUボートが壊滅したのは「航路を変えなかったため」だったとか(腐った官僚主義)。
日本は無線技術が遅れており、それが敗因の一つでもあったのだが、その理由というのが、何だか情けない。アメリカは大リーグをラジオで放送し、人気があったため、ラジオや無線器機の研究開発が進んでいた。一方日本には大学野球があったのだが「大学は勉学をするところであって、野球などで遊んでいるのはけしからん」という意見があり、それでラジオはじめ、通信器機の発達が遅れた。エンターテイメントを発達させた国が戦争でも勝つのだ。
また、戦時中日本は「敵国語を使ってはいかん」ということになったが、アメリカは日本語と文化を徹底的に研究した。その辺りも非常に興味深い。