操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

瓜生良介氏の訃報。

最近はTwitterに何故か飽きてしまい、少しの間放置していた。ところが昨日、朝一で猫を病院に連れて行った時の待ち時間に、何故かたまにはTwitterで呟くか、と思い、携帯のサイトを開いたところ、巻上公一さん(東京操体フォーラム相談役、操体法東京研究会での私の先輩)のツイートで、瓜生良介氏の訃報を知った。

瓜生氏は私にとっては「劇団を主宰していて、鍼灸師で、快療法で、操体に『飲尿』をプラスして広めている方」というイメージがあるのだが(断っておくが、橋本敬三先生が『飲尿せよ』とおっしゃっているわではない)、世間一般的には「演出家」として知られているらしい。これは私にとって新たな発見でもあった。

私の印象では「快療法」というのは、「効くと思われるものは何でもやってみよう」というスタイルで、操体もちょっとやるし、頭蓋仙骨療法もやるし、真向法もやるし、温熱療法もやるし、飲尿もやるし、というイメージがあった。難症の方を救うためには、あらゆる方法を用いる、というやり方である。操体の「未病医学」というよりは、「治療医学」であったのだと思う。私も瓜生氏に「あなたももっと難症やがんの人を診なさい」と言われたことがある。当時私は「へ?」と思ったが、今になって、治療医学にいくのか、未病医学を求道するのかという、その違いが分かった。

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初期の東京操体フォーラムは2000年に開催された。その時も講演していただいた。

私はその時調整約をやっていたが、今のように皆メールで済ませることができる時代ではなく、電話した根回し、みたいな感じだったのを覚えている。なかなか大変だった記憶が甦ってきた。

今でも覚えているのは初期のフォーラムの打上の席で、私に「オレは本当は橋本敬三操体を習いたかったんだけど、橋本敬三が『東京にワシの弟子の三浦がいるから、そこで習え』といわれたんだよ」という話だった。

R.I.P.