操体には、副交感神経を優位にするはたらきがあると思う。というよりも、バランスを整えるのだろうと思う。
「興奮したら耳アカを取れ」
という一文が橋本敬三先生の本の中にある。
二、三目前の新聞にこんなことが出ていました。 脱が立った時は、マッチの棒で耳アカをとるんだという。棒の先に綿なんかつけないで、ただこうやって耳アカをとるようにすると、怒らなくてすむんですって。 こりゃ、うまいことを考えたなあ、と私は感心したんですよ。それで、私の所に出 入りしている若い連中をつかまえては、これはどういうわけだかわかるか、と聞いて みたんだが、みんな首をかしげている。息子に聞いてみたらすぐわかった。息子は医者だからね。(からだの設計にミスはない 68P)

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何故かというと、耳の穴の皮府の下の方には迷走神経が来ている。迷走神経というのは、刺激すると咳が出たり、クシャミが出たり、水っぱなが出たりすることがある。 あなた方は自律神経失調症という病名を聞いたことがあると思うが その自律神経というのには、交感神経と副交感神経との二種類があり、片方が興奮すると、もう一 方がそれを抑制するという働きがある。どんな内臓にもこの両方の神経がかよってい て、お互いのその結抗作用でバランスを保つようになっているんです。そしてこのバランスがくずれると自律神経失調症という病名を頂戴するというわけです。 そういうことで、実はこの迷走神経は副交感神経なんです。交感神経が興禽してカッカとしているところで副交感神経である迷走神経を刺激すると、次第に興奮がおさまってくるというわけです。
引用が長くなったが、夏バテというのは、自律神経のバランスが崩れる。
ということは、自律神経のバランスを整えるということは、
夏バテ対策にもなるのではということだ。
引用文の最初にあるように、「興奮したらマッチ棒で耳アカを取れ」
というのも、試す価値があるかもしれない。
橋本先生は、呼吸法でも自律神経のバランスを取ることができると
書いていらっしゃる。
ヨガでは「スキのポーズ」というのが、副交感神経の働きを高めるという。
不眠症に効果があるということでも知られている。
明日から少し涼しくなるらしい。朝早くの「ウォーキング・メディテーション」を再開しようかと思う。

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こちらをご参考に。
私は「右」ではなく、別の言葉を使っている。一日一時間(30分でも大丈夫)、早朝に、一人で、音楽とか聞かずに歩く。太陽光が額(松果体)に当たるようにする。
普段運動をしない人が、一日30分でも歩くと、夜の寝付きがものすごく良くなる。
いずれにせよ、可能であればからだは動かしたほうがいいのだ。そんな時、一番簡単で、すぐ出来るのは歩くことなのだ。

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また、これもお勧め。睡眠時間は長さではなく、質であり、短時間でも深く眠れる方法のヒントが書いてある。