夏休みに帰省していた東京操体フォーラムの同志に聞いた話である。
彼女は現在私の「足趾の操法集中講座」を受けているが、帰省した際、殆ど寝たきりの
90歳を越える祖母に足趾を試したところ、動かなかったからだが動くようになったのだそうだ。これには家族が驚いたそうである。
何だか知らないが、足趾の操法にはそんなところがあるのだ。
生命の根源的なところを満たすのかもしれない。
操体を受けていたり、勉強したりしていると「変わった?」と言われるらしい。
(私も多分昔と比べると変化しているのだろう)
ある人は、体重が変わっていないのに「やせた?」と言われた。
ある人は同僚に「何かやってるの?」と言われたらしい。
また、受講生をみていると感じることがある。
今まで生きてきた緊張をからだに溜め込んでいるのだろうが、肩から背中にかけて緊張している人が多い。それが、半年、一年と講習が進むにつれて、肩の余分な筋肉が落ちてくる。また、肩甲骨の辺りが緩んでくるので、上腕の動きがなめらかになってくるのである。
そうすると、肩に余計な力が入らず、肩が凝らなくなる。
勉強しながら自分のカラダもよくなるというのが、操体の面白いところ。