操体法大辞典

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横足根洞と足趾の操法。

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横足根洞

 

 

ってどこでしょう。調べてみてください。
足にあって、足の感覚受容器の中枢なのです。


足趾の操法は、この「横足根洞」を三浦先生が知ったことで、
短期間に大きな進化を遂げました。

最近の先生のマイブーム(笑)のようです。

私は20年程前にある先生から、足の神経を直接調整するというものを習ったことがあります。それは、非常に痛いのです。不思議なことに、高血圧などの方は最初痛みを感じないのだそうです。腱引きっぽいところと按摩っぽいところがありました。
これがまた痛いのですが、痛みはあっという間に通り過ぎます。
終わった後は、非常にすっきりします。

その辺りでこの「横足根洞」を思い出しました。
三浦先生は指尖を使って実技を見せて下さいましたが、私が拇指の力が強くないので、拇指の第一関節を使います。

これは、「入り」ます。

この辺りも「足趾」の進化・深化に繋がってきそうです。

今度、14日の「八分儀会」の講義では、これが聴けるかもしれません。

最初「揺らす、落とす、揉む」しかなかったものに(いわゆる趾モミ)、
「納め」が加わり、現在8つある(足趾廻しも含む)ものに、更にすごいものが
加わったと言えます。

★最近はもっと操法が増えつつあります。

★元々「足趾の操法」は、足操術というのをやっていた先生が温古堂に出入りしており、とても痛いのだそうです。それを「きもちいい」ものに改訂したというわけです。

もともと「足趾の操法」は、按摩(あんま)的なところがあります。
操者の手は前後に動いているのに、被験者の膝は左右に開閉して揺れるとか、拇指の第一関節と指尖を微妙に使い分けるとか。私はまだ観たことがないのですが、筋を一本一本弾いていくという「吉田流按摩術」とかにも通じてくるのかなと思います。

三浦先生は「昔の按摩術はすごかった」と私に言います(先生は按摩の免許も持っているのです)。

最近の「腱引き」といい、ちょっと「按摩」的なものが見直されて来たのかもしれません。

現在やっている「足趾の操法集中講座」では、いよいよ「足指廻し」が始まりました。
これもどこから来たのかナゾなのですが、私が一番好きな操法の一つでもあります。
他の足趾と違って、操者のポジションも違うし、持ち方なども独特です(これは、私が20年かけて研究してきたものです)。

揺れの感じも違います。足趾が按摩的な揺れだとしたら、水袋が足の先から頭頂部まで、優しく揺れる感じです。

様々はバリエーションを持つ「足趾の操法」。
私はいつも「これこそ、万病を治せる妙療法」なのではないかと思っています。