操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

操体は「きもちよく動く」のではない。きもちよさを、ききわけ、味わうのだ

と、書いたら誤解されそうだが、操体は「きもちよく動く」のではない。

正確に言えば「ある動きを試してみて、きもちよかったらそれを味わう」のである。

きもちよく動けと言っても、動いてみなければそれはわからない。

操体は、そこを曖昧にしないのである。

何故なら、操体の真髄は「きもちのよさをききわけ(これが診断)」「味わう(これが治療」となるから。

また、もしもぎっくり腰とかで医者にかかった場合「きもちよく動いて下さい」と言われたら?

ハラ立ちませんか(笑)

こっちは痛いのに、きもちよく動けるわけがないんです。

逆に「これこれこうして動かすとどうですか?」と聞かれれば、答えやすいんです。

 

文章修業の学校で、一番困るのは「自由に好きに書いて下さい」という課題なんだそうです。

こちらは書き方を勉強しているのに「自由に好きに書け」と言われても書けない。

最初はお題が必要です。

 

なので、いきなりきもちよく動けと言われてもわからなくて当然なのです。

 

これこれこうやって動かしてどうですか?

と、からだの使い方、動かし方を知っており「きもちよさをききわけていただく」お手伝いをするのが、私達操体プラクティショナー、及び操体指導者の役目なのです。

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