その昔、橋本敬三先生が寄稿されていたし、三浦先生の操体専門書も三冊出ている。
向かって右の手は私の手だ。
医道の日本社から昨年出版された「ペットのための鍼灸マッサージマニュアル」を読んでみた。鍼は難しいかもしれないが、お灸やマッサージは家庭でもできる。
私の周囲の操体実践者は、何故か妙に猫好きが多い。
それは操体が、操体っぽいからだと思う。何が操体っぽいかというと、原始感覚(快か不快かききわける感覚)に従っているからかもしれない。
ところで、猫ちぐらをご存じだろうか。
新潟県で作っている郷土民具というか、わらで編んだ猫ハウスみたいなものである。一昨年亡くなった黒猫のととこは、猫ちぐらを一つひっかき倒し、天井に穴を開けた。仕方ないのでもう一つ買った。ととこが亡くなってから,一昨年の夏に拾ったちび猫、小十郎が猫ちぐらに入って遊んでいる。この猫ちぐら、上に乗っかって爪を研ぐのがたのしいらしく、ちび猫が乗っかってガリガリやっているうちに、やはり天井に穴が開いた。
天井に穴が開いたら、今度はちび猫がそこから出入りするようになった。
こんな感じ。
この「猫ちぐら」は、無農薬のお米のわらで編まれている。
安価な中国産もあるが、農薬や薬害を考えると、やはりこちらのほうがいい。
というわけで、以前頼んだところに注文したところ、なんと、3年から4年待ちとのことだった。猫ちぐらを編める年配の方が少なくなってきたのだそうだ。
これは大変なことだ。是非若手の職人が育って欲しいと願う。
操体の世界も、高齢化が進んでいる。操体法東京研究会及び東京操体フォーラムは、それを見越して10年前以上から、若手操体臨床家、指導者の育成を考えてきた。
一昨年、20代後半から30代前半の若者達が何名か講習に参加してきた。
通常の講習に加え、足趾の操法の講習や、個人レッスン、「出来るまでやる」というのを合い言葉にしている特訓?講習など、本当によく勉強しているメンバーもいる。
猫ちぐら、作り方を継承する若手が増えて欲しいものだ。