お洒落極道とは一体?
我が師匠はじめ、東京操体フォーラムの実行委員連中が、日曜の講習の後に
たまに連れ立ってゆく新宿伊勢丹メンズ館8階の「サロン・ド・シマジ」のバーマスター、島地勝彦先生の新著の名前である。
私はお洒落ではないが、
男性がおされなのは好きである。
それが一体操体と何の関係があるのだ??
実は、島地先生、わが師匠の「非常に模範的な患者様」なのである。
当初は頸椎捻挫で通院なさっていたが、今はメンテナンスのために
定期的に通っていらっしゃる。
悪くなってから駆け込むのではなく、日々の手入れが大切だということをご存じで、
また、健康でなければ葉巻もシングルモルトも美味しくないということも
よくご存じなのである。
この本は「MENS Precious」という分厚い男性向けファッション誌に連載されていたものをまとめている。そしてその中に、師匠、三浦寛先生が登場する。
東京操体フォーラムの若い衆の一人寺本君はアンティークとかを見つけてくる名人であるが、ある時、島地先生の人生の師匠である今東光大僧正が、平泉の中尊寺の修理をする際に作ったという茶碗を見つけてきた。
それを手に入れたわが師匠は、その茶碗でお茶を淹れ、治療の度にシマジ先生に供していたのである。
そして「茶碗が夜泣きするからシマジ先生がお持ちになってください」と、その茶碗を「永久貸与」したのである。
シマジ先生はそのお茶碗で、ラプサンスーチョン(紅茶の一種で独特の香り)が入った「シマジ・ブレンド」の紅茶を毎朝愉しんでおられるそうだ。
お茶椀もシマジ先生の元で過ごすことができてシアワセだろう。
これがその茶碗。私も何度かこのお茶碗でお茶をいただいた。