臨床は例外と想定外が殆どである。
若い人には、机上の理論勉強(つまり、講習会も大事だが、
講習で操体を受け慣れた人だけを相手にして、これでいいと思うこと)
だけではなく、操体は全く初めてで、
感覚のききわけなどがどれくらいできるか全く分からない人を
相手(初対面だとなおいい)にやってみなさいと進めている。
慣れているし感覚のききわけに慣れている
受講生同士のみでしか、というのはなかなか上達しない。
また、お金をいただかないということを理由に
「ヘタでも結果が出なくても仕方ない」というのは言い訳だ。
視診触診講座、
前回からは、私の「ミドル講座」の内容も含めて
進めることにした。
今ミドル講座は休講しているので、現受講生はとってもお得である(本当です)。
師匠(三浦寛先生)にも伝えてあるが、
師匠の講習ではやらない、
例えば「時間が1分しかない!」とか、
試合前の選手を短時間で調整したいぞ!とか、
緊急時や、ここで施術者の度量を見せる!という時に
使える、言い方は悪いが「瞬間芸」的なものをセレクトしている。
勿論、これらは快適感覚を問いかける、第二分析に移行可能である。
★写真はイメージ写真ですが(笑)こんな感じ。
今日は、そけい部の触診、
それに続き、なかなか解消が難しいそけい部の痛みを取るという
掟破りのピンポイント、「裏」とでも言うべきものをやった。
痛みを瞬時にとる、というのは、
臨床家にとってはいい経験である。
この成功体験は必要なのだ。
かといって痛み取りに固執すると
「痛み取り屋」になってしまい、これは非常につまらない。
さて、そけい部だが、
ある動きならばそけい部周辺、
そこから連動を誘発すれば、深層筋を操作することができる。
このやり方は第一分析もできるし、第二分析にも展開できる。
来月は深層筋の予定。
嬉しいのは、皆触診がめきめき上手くなってきていることだ。