というのは、操体でいう「バルの戒め」というヤツである。
戦後日本人は「頑張って」きた。
そして頑張りすぎて90年代頃からうつ病とか
メンタル系の病が増えてきた。
しばらく前までは「うつの人に頑張れ、と言ってはいけないよ」という
話もあったし、勝間vs.香山問題のように
「頑張れない人はどーするのか」という話も出た。
頑張らなくていいんだよ、という雰囲気になってきたところで、
震災が起きた。それからテレビなどでは「頑張ろう」という言葉が
聞こえてきたが、東北ブラッズとしては、
「頑張れっていってもどう頑張ればいいのだ?」と思ったものだ。
「好きなこと」だけして生きていく。 ガマンが人生を閉じ込める
- 作者: 心屋仁之助
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2015/02/13
- メディア: Kindle版
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「うおつかじんのすけ」さんという方の本を愛読していたので
「こころやじんのすけ」という名前を聞いた時は、うおつかさんの
二代目かと思ったものだったが、以前コーチングとカウンセリングのセミナーに
出た際、講師の先生が「心屋は僕の後輩です」という話を聞いて
何故か納得した次第。また、セラピストで「おのころ心平」という人がいるが、
どうやらごっちゃにしていたらしい(すいません・・・)。
面白いのは、紙の本とKindle本の表紙の違い。多分紙本だったら
買っていなかったかもしれない。
Kindle本の「ガマンが人生を閉じ込める」というオビが目を惹いたのである。
「やりたくないことをやめることからはじめよう」というのはとっても
よくわかる。
そして、もっとよくわかったのは「好きなこと」だけして生きていく、ためには
好きじゃないことをやってガマンするというステップと、
好きなことをやるためには、一番嫌いなこと(やりたくないこと)をやる
必要がある、ということだ。
好きなこと、というのはやってみないとわからないのである。
また、ガマンしてコケるというステップがあってこそ「好きなこと」だけして
生きてゆけるのだ。
- 好きなことをするには、一番嫌なことをする
- 豊かさを受けとると”ウンコ”もやってくる
これは目次の一部だが、なるほどね、と思ったりもする。
まず、好きなことと楽なことは違うということだ。
本当に好きなことをやろうと思ったら、人に迷惑をかけてしまうかもしれません。
人から非難されたり、嫌われたり、バカにされたり妬まれたりする可能性もあります。
いや、可能性ではなく、確実にそうされます。
確かにその通りである。
本当に好きなことをやろうと思ったら、最初はまずこういう目にあうのだ。
好きなことをしようと思ったら、人に迷惑をかけて嫌われる勇気がいります。
安定を手放すとか、収入をなくすとか、築いてきた地位や立場を捨てるとか、とにかく一番恐ろしくて、絶対それだけはあり得ない、というところに飛び込まないと、好きなことをして生きてはいけません。
つまり、好きなことをするには、一番嫌なことをしなければいけないのです。
でもラクなことというのは、人から嫌われないようにすることです。
人から批判されたり、憎まれたり、無能だと思われたりして、自分の周りに波風が立つのはラクな生き方ではありません。
だから上手に嫌われないことばかり選んで逃げ回っていくのがラクな生き方です。
私の場合も相当周囲からやられました(笑)。
特に親は上場企業に勤めていたし、親戚は公務員かNTTばかりだし、
「雇われていない」というのは、人間じゃないくらいに等しかったのではと。
好きなことをすると、批判や非難や不安定さもやってきます。
もし、嫌なことがやってきたら、好きなことをする豊かさを受け取るための代償だと思えばいい。さわやかな風に当たるためには、窓を開けて、虫が入ってくるのも覚悟しないといけないのです。
この虫が何かといえば、「好きなことばかりしやがって」という批判や非難です。
例えば私の周囲にも「操体を勉強したい」という人が結構いるが、
「好きなことばかりしやがって」という批判や非難に耐えられるかな?というところである。
まあ、これはまた後程。