操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

くり返しくり返し。

何年か前の、私の足趾の操法®の講習での話です。

 

ある受講生にアシスタントをお願いしており、
その日は操体の基礎の話でした。

 

彼はそれを何度か聞いています。

 

そして彼は、私が講義している間
話を聞かずにヒマそうにしていました。

 

私が「何で聞かないの?」と聞いたら

「一度講習で聞いているから」と言う答えが
帰ってきました。

 

私は勿論説教し、
それならもうアシスタントには来なくていいぞと
言いました。

 

私が三浦先生の講習に参加して、
それからアシスタントを務めるようになってから
15年以上経ちます。
その間、毎回タームが始まるたびに、
操体概論の座学には参加しています。

 

この、何度も何度も聞く、この
体験があったお陰で、私も講義が上達したような
ものです。

また、私が近くで先生の実技や
デモンストレーションを何度も何度も
見ているというのもとても役に立っているのです。


講習に参加しているときよりも
その後の「見る」「聞く」「空気をつかむ」
ということのほうが勉強になるのです。

 

試しに、今日の朝
操体操体法の違い」を新人に説明せよと
準指導者に頼みましたが、
「あと10回くらい三浦先生の座学を聞いた方がいい」
みたいな感じでした。
かれは勿論理解しているし、
勉強もしているのですが、
どうやって伝えるか、どうやって
理解してもらうかという勉強はまだまだなのです。

 

彼だって7年近く勉強しているのですが、
聞いてわかるのと、理解するのと、
人に説明できるくらい消化するのとは
違うんです。

 

そうすると、
地味なシャドー介助補助や
からだの使い方動かし方の練習が
(最初は「なんでこんなことをやるんだろう?」
と思うのは当然です)

あ、こうやって役に立つわけだ!と
アタマとカラダの中で繋がった時の
キモチヨサといったらありません。

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