以前、独立開業したいという女子の友人に
話を聞きました。
「独立開業関係の本を図書館で借りようと思ったけど
貸し出し中なので待っている」
という返事がありまして、私は
「本くらい買え」
「図書館で借りるだ?貸し出し中で待ちだ?」
「そんなんじゃ絶体独立開業なんてできんぞ」
と、説教こいたことを思い出します。
基本的に本は買うものです。
重たいとか全集とか、図書館でしか借りることが
できない本は当然として、
スピードが必要なビジネス書を図書館で借りるな〜!
というお話でした。
さて、
「生体の歪みを正す 橋本敬三論叢集」は、
我々操体を学ぶものにとっては必読書と言えましょう。
これを読まずして操体臨床を実践する、
あるいは橋本哲学(救いと報いなど)を
学ぶというのは??です。
また、これを読まずして
「操体を勉強している」というのは
モグリと断言しても構いません。
師匠、三浦寛先生が
橋本敬三先生から頂いたこの本を
見せて頂いたことがあります。
震える文字で(当時、手の震えがあったそうです)
「三浦寛君へ 云々・・」という、今後を頼む
という言葉が裏表紙に書かれていました。
この本が企画されてから
出版されるまで10年かかったそうです。
というのは、出版社が
「売れるわけない」という判断を下したので
出版が大幅に遅れたのだそうで、
この本が出た時、
橋本敬三先生は、とても喜ばれていたと
三浦先生に聞きました。
一時、絶版になり、Amazonの中古では
目玉が飛び出るような価格がついていましたが、
オンデマンドとなり、
そして最近ついに、Kindle版が出ました。
私自身は、この本、昔中古で買ったものを
(勿論保存読書用は持っている)
自炊し、OCRで単語検索できるようにして、
どこに何が書いてあるかとか、
どの単語が頻出するかなどの研究に使っています。
いずれにせよ、この本って重いので(1キロくらいありそう)
一冊は本で持っていて、出先で
Kindleやタブレットで読むというのもいいかも
しれません。
操体関係者は、割とアナログな方が
多いので、古参の方は本を持っていると
思いますが、これから勉強する若手の皆さんは、
Kindle版で読むことになるんですね。
私は読書が好きで年中読んでいますが、
最近、新書やマンガは大抵Kindle版です。
電子書籍を毛嫌いする方もいますが、
Kindleで言えば(私はiPad mini、iPhone、Kindle
PaperWhiteの三本立てです)、
目が疲れにくい、文字を大きくできる、
出先ではiPadで読んで、
家に戻ったらKindleで続きを読む、ということを
やっています。