操体法大辞典

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大阿闍梨の言葉。

先日、島地勝彦先生から
「塩沼さんという大峯千日回峰を達成した大阿闍梨と対談したので
是非『倶楽部shimaji』を見て、三浦先生にも印刷して見せて差し上げて下さい」
というお言葉を頂いた。

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塩沼大阿闍梨は、私がコドモの頃
仙台の親戚とよく行った秋保温泉
開山なさっている。

 

今までに吉野金剛峯寺の千日回峰を満行なさった
のは、塩沼大阿闍梨を含めて二人しかいない。
(ご存命なのは塩沼大阿闍梨のみ)

 

この、島地先生との対談を読み、
元々神社仏閣好きな私は早速何冊か
大阿闍梨の著書を購入して読んでみた。

 

私は両親が宮城産まれなもので
(自分は東京品川生まれだが、
江戸と東北という気持ちがある)
大阿闍梨が仙台生まれというだけでも
贔屓目たっぷりなのである。

 

 

人生でいちばん大切な三つのことば

人生でいちばん大切な三つのことば

 

 

ここで、大阿闍梨は「ほめて育てる」という教育に
疑問を抱いたと書いている。

 

私も少し前に書いたが、親には滅多にほめられたことがない。

これは、自分にとってはありがたいことだと思っている。

 

また、子供の頃に「ほめる」と「甘やかす」を
混同して育てられると(ほめと愛情と言ってもいい)
「ほめられることによって自分が認められている」
「ほめてもらわないと自分の価値観を感じられない」
という「かまってちゃん」になる。

いい年の大人になっても、他者に「ほめ」を
要求することになるのだ。

 

ほめるのは悪い事ではない。
ダンナが妻をほめるのは家庭の平和につながるし
人間関係の潤滑油にもなる。

 

親とか爺さん婆さんが子や孫をほめるのは当然である。

私がうちの猫を無条件で愛でるのと変わりない。

 

そして、前にも書いたが

50代後半のオヤジが、私に向かって
「橋本先生は子どもはほめて育てろと言いました」というので
私は(にやりと笑って)

「子どもじゃないだろ」と言ったのである。

 

師弟関係で師匠は弟子をほめないのは当然である。

 

師匠が弟子を諸手を挙げてほめるというのは
(それも若い弟子を)ほとんどないことだ。

 

むしろ苦言を言ったり怒ったり叱ったりするのが
師匠なのだ。