操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

操体と整体は違います。操体を受けたい人に受けていただきたいのです。

操体と整体は違います。

 

当方(TEI-ZAN操体医科学研究所)には、
整体でもなんでもいいという方ではなく
操体を受けたい」という方に来て頂きたいのです。

つまり「きもちよさを味わうことによって、からだを改善したい」という方です。

teizan.com

 

もともと整体という言葉は、昭和初期に野口晴哉師(野口整体)が、作ったものですが、野口整体自体も「野口整体」と名乗っているように「(いわゆる)整体」との違いを訴えています。

現在は、手技療法やリラクゼーションとかマッサージもどき(国家資格所有者以外が行う類似行為)とか、矯正法などひっくるめて整体と言っている場合が多いのです。

野口整体≠整体 
操体≠整体(他力的手技療法、リラクゼーション、マッサージもどきなど)ということです。

 

中には、営業上の理由で「整体」という言葉を宣伝に入れている場合もありますし、ある操体をうたっているDVDは「奇蹟の整体、操体法」と書いてあります。

また、一日で操体をマスターできるという講座の広告を見かけましたが(一日でマスターできるものなら、私も受けてみたい笑)、そこにも「整体」という言葉が入っていました。多分第一分析です。
下記の「第二分析」レベル以上なら一日では習得できません。これはマスターした私が断言します(笑)

 

さて、何故操体と整体は違うのに、操体と整体と言う言葉を「ミックスして」使っている人がいるのでしょう。

 

ひとつには「操体やってます」というと、「整体じゃないんですか」とほぼ100パーセント聞かれることもあると思いますが「操体って言っても通じないから、整体って言う言葉を使う」というケースもあると思います。

  1. 第一分析をやっている(これが一番多いと思います。第一分析は正体術をモトにしているので、他力的矯正っぽいところがありますので、ミックスしようと思えばできないことはない)
  2. 売るために整体と操体という言葉を使っている(整体のみではインパクトが弱いので、操体という言葉を使っている。あるいは、操体だけではネット検索で引っかからないのでTwitterハッシュタグなどに#整体 と入れている)

 

その前に、改めて操体と整体のちがいを説明しましょう。こちらをご覧下さい。
操体と整体の違い2016(teizan操体医科学研究所)

 

ここできもちよさとか出すとややこしくなるので、一番簡単に言いますと

 

操体は、いいところを動かします。なので痛くない。
整体は悪いところを動かします。なので痛みを伴うことがあります。

どちらも良くなります。

 

また、整体は先生主導ですが、操体は「被験者のからだ」が主体です

ここはあまり注目されませんが、大事なところです。

被験者の「痛い」「痛くない」「きもちよさがききわけられる」などの感覚を用いて診断分析を行います。

 

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操体の「第二分析」における介助法。簡単そうにみえますが、修業が必要です。

 

私の受講生で、地方で開業している人がいますが、
大抵は「操体って言ってもわからないから、広告には整体って書きなよ」と言われるそうです。

私の知り合いにも、操体をやっているのに、Twitterハッシュタグに#整体 と入れている方もいます。多分ネットで「整体」でサーチする人を取り込むためだと思います。

 

このあたりは営業上の作戦ですね。それはそれでいいでしょう。

一方、私の知っている限り、整体院をやっていて、操体を勉強したところ、
「整体」という言葉を使うのがイヤになり(操体と整体は全く違うから)
屋号を変えたと言う人は少なくありません。