操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

からだの極性。

今日は第三日曜日。午前は私の担当の「視診触診講座」。

K嬢からのリクエストにより「極性」(ポラリティ)について講義する。

 

北極を North Pole、南極をAntarcticという(南極はSouth Poleとは言わないらしい)。

Poleというのが「極」をあらわす。

 

例えば、北枕は縁起が悪いというのは、亡くなった方を北枕にするからだが、
本来はお釈迦様が入滅なさった時に、北枕だったそうで、本当は「北枕」というのは、
人体にとっては「いい」らしい。

 

そしてそして、

クライアント(動ける人に限る)に、場所の余裕があれば、
東西南北(これは4つだが、もっと細かく八方向でもいい。八方向のほうが操体っぽいかもしれない)に頭を向けて休んでもらうと、

調子が悪いとか、何かある場合は、頭を向けた方向の「快・不快」が明確になる。

 

というわけで、今日はこの実証をやってみた。

被験者自身の極性で、ベストポジションを選択する。

 

その次は、被験者と操者の極性というか、波動の関係をみる。

被験者の頭側、足側と左側、右側を二回チェックし、それぞれの「感じがいいほう」を更に絞り込み、ベストな方向を決める。

 

例えば、被験者が「操者が足元に位置するのが一番いい」となれば、
操者は足元からできる診断法と操法を行えばいいのだ。

 

そして、もっと面白いのは、操者が代わると、被験者の感覚が変わるということ。
操者Aさんは頭方に位置するのが良かったのが、操者Bさんはそうではない。

 

これは、操者と被験者の極性と波動によって起こる。

 

また、場所や設備の都合で、被験者に頭の向きを変えていただくことが出来ない場合はどうするのか、ということも伝えた。

 

これも実は「からだにききわけて」ということなのだ。

 

極性を上手く利用することは、操体のみならず、あらゆる臨床に役立つのではないかと思う。

 

4月29日は東京操体フォーラム、テーマは「上手い下手について」 

5月3日〜5日はGW集中講座(3日間、一日参加でも可能)、連動学と外気功基礎の予定です。操体はもとより、感覚を磨き、あらゆる臨床、ボディワークに役立つ基礎講座です。

 

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