ある男性が「自分は、女性に『何を考えているかよくわからない』といっていつもフラれた」と言っていました。
「何を考えているかよくわからない」というと、「おそ松さん」の一松を思い出す方もいらっしゃるかもしれませんが、実は、一松君みたいなのは、結構読めたりします。
一番読めないのは十四松か???
私はこの話題「確かにそうかも」と思っていたので、色々考えてみました。
占いのご相談でも「彼が何を考えているかわからない」(なので不安、不安に耐えきれなくなって別れを考えている)というケースは少なくありません。
この「何を考えているかわからない」というのは色々ありますが、十四松みたいなことをやる(すいません、十四松で説明しちゃった)のが「何を考えているかわからない」ということではないのです。
これはおそらく「自分(女子)の理解や予想とズレや矛盾がある」ということだと思います。
世の中には、「自分がやられたら怒ることを、人にはする人がいる」ということです。
似たような話は結構聞きますが、自分(男性)は、いつも時間にルーズで、スケジュールも直前にならないと教えてくれない、ドタキャンもすぐやるのに、彼女が「今度の約束の日、ちょっと用事が出来ちゃったからずらしてもらってもいい?」と、ギリギリでもなく、数日前に連絡したのに怒るとか(実話)。
これって、ある種の矛盾です。
矛盾って、あることだと思うのですが、親しい間柄でこういう「矛盾」が繰り返されるというのは、ストレスにも、不安にもなるのは当然です。
「自分がやられたら怒ることを人には平気でやる」というのが、男尊女卑の時代錯誤なオッサンとかなら「いそうだな」と思いますが、若い男性の話も結構聞きます。
子どもに対してなど、同じ事をしているのに、ある時は厳しく叱り、ある時は叱らない、などというのは、子どもを著しく混乱させます。
この辺りは「怒る」とか「叱る」というような、受け手にとっては「衝撃」(ショック)に当たること、ということもポイントです。
さて、私自身が混乱したケースをお話しましょう。
夕方約束があり、現地集合か、それとも別の場所で待ち合わせするかということになり、私が「一度そちらにいって合流しましょうか?」と聞いたら
「別に」
と、言われたのです。
それって「別に」っていう返事の話題か??と、ちょっと混乱しました。
(どっちでもいいよ、ならわかるんですが「別に」って結構衝撃です)
★この場合の「衝撃」というのは、びっくりする、おどろく、みたいな感じだとおもってください。
そして、ある時待ち時間があったので、お連れ様に「時間があるから近くのコンビニでお菓子でも買ってきましょうか?」と聞いたところ
「自分で決めれば」と言われました。
私は「買ってきましょうか?」と意見を求めたのに「自分で決めろ」というのは、私の意見を尊重しているような感じもしますが、実は「放置」「無視」に近いのです。
こう言う場合「うん、お願い」か「別にいらないからいいよ」というのなら「矛盾」や「混乱」は感じないのですが。。
そして、こういうことは、同性(男性)にやることはあまりありません。
無意識なのだと思いますが、大抵は「親しい他者」である異性(ツマとか彼女とかパートナーとか)にやるのです。そうそう、親が子どもにやることもあります。
子どもだと、どの行動が叱られて、どの行動が叱られないのか、わからなくて混乱します。
オトナだと、「この人って何考えてるかわからない」という不安を感じます。
どちらも、相手の顔色をうかがったり、びくびくするようになってしまうのです。
「自分がやられたら怒ることは、相手だってやられたらイヤなんです」
相手(子どもとか、女子とか)は、腕力などでは負けますから、おとなしく我慢していますが、そういった矛盾を押しつけ続けて、メンタル的に、健やかに生活できるわけがないのです。
また、もう一つ多いのが、
「自分(男性)の思っていること、やって欲しいことは察して欲しいし、やって欲しいが、自分(男性)は言って貰わないとわからない」
つまり、女子には「オレが何も言わなくても全部察しろよ」というのに女子には」言わなきゃ(オレには)わんかないだろ」とうケースです。
そう言う人に限って「言われないとわからないのか」と言ったりします(実話)。
わかんないっつーの(笑)。
これ、相当数の悩める女子から相談されました。
(男女反転するケースもあるようですが、私の占いのクライアントは女子が多いので)
これもある種の「自分がやられたら怒ることを、人にはする」ということです。
言い換えれば「自分ができないことを、人には要求する」ということです。
総括すると「自分がやられたら怒ることを人にはする」「自分ができないことを、人には要求する」ということを相手に対してやっていると、矛盾と不安から
「この人って、何考えてるかわかんない・・」となるようです。
そして、こういうすれ違いがうつ病の元になったりするわけですね。
ある研究によると、女性のうつ病の発症前には、パートナーとの関係の不調和が相当の割合で存在するということです。
そもそも、ホルモンの関係で、女性は男性の二倍、不安を感じやすいと言われています。
実例が豊富で、非常に読みやすい本です。夫婦関係の悪化から、うつ病になってしまったという患者さんのカウンセリングの事例を紹介しています。
世の中には「うちのオットは私の具合が悪くても気にもしてくれない」と、ツマが言えば「調子が悪そうで心配していたけれど、本人が気にするといけないので」というように、勝手な思い込みで、コミュニケーションを避けていたとか、驚愕(?)の事実が次々に登場します。