「トクする操体」という言葉を聞いた。「ウソかホントかやってみろ」「やってソンなし操体法」という言葉も聞いたことがある。
ソンなしから「トクする」という言葉を連想したのかもしれない。
ちなみに、心屋さんではないが、
正しい、正しくない
得、損
好き、嫌い
という選択肢がある場合、上二つを選ぶと苦しくなる。
好き、嫌いというのが「快・不快」だ。
操体を損得でやるのは、導入にはいいかもしれないが、原始感覚(快不快、好き嫌い)を理解してもらうステップに進める必要がある。
「欲張るな」という戒めもある。
つまり、導入は損得でもいいのだが、好き、に持っていきたいところだ。
ちなみに私自身は「やってトクするから操体をやりたい」とは思わない。
人に勧めるにも「トクするからやってみて」とは言いたくない。
「なんか知らないけど、いいからやってみて。多分好きだと思う」みたいな感じ。
なお、橋本敬三先生は「一人操体」「二人操体」という言葉は使っていらっしゃらなかったそうである。
なお、橋本敬三先生の言葉を使うという意向だが、シンポジストの先生方も、橋本敬三先生が使っておられなかった言葉を使っていらっしゃる。
例えば「ひざ操体法」など。これは、鹿島田先生の「わかさ」向けの言い方だ。