操体法大辞典

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制服姿の少女に思う。

先日、仙台に行った時の話です。

 

仙台駅前を歩いていた私は、プリーツスカートの制服を着た、多分高校生(中学生くらいにも見えましたが、高校生だと思います)の女子生徒が反対側から歩いて来るのが見えました。

 

プリーツスカートの下からは、黒いタイツの足が見えます。

 

彼女が至近距離に来た時、私は彼女の足に思わず釘付けになりました。

 

というのは、最近稀に見るくらいの、ふくらはぎと膝が外側に向いたO脚だったのです。

 

また、歩き方を見ると、あきらかに足の小指側に体重がかかっており、靴もすり減っていました。二つのカバンを重そうに持っています。部活でスポーツをやっているのかもしれません。

 

 

 

カバンの取手を握っている手も、あきらかに親指を使っています。

 

多分年齢よりは幼く見える彼女は、重そうに、でも急いで歩いていました。

 

私も普段、O脚のクライアントは見慣れているのですが、これだけふくらはぎが外側を向いているのは初めてかもしれません。

 

また、放置するとどうなるのか、ということも想像できます。

 

O脚を股関節の問題だとする意見もありますが、股関節は、結果として見た方がいいのではと考えます。勿論股関節の場合もあります。

 

何らかの環境的な影響(上半身からということもあり得ます)で、足底の小指側に体重がかかっている。

 

あるいは、環境的、心理的な問題で、大腿部内側が縮む傾向があり、その結果、両膝が不自然な状態になり、バランスを取るために、足底の小指側に体重がかかる。

 

などです。

 

足底の小指側に体重がかかると、足の前側や外側に筋肉がついてきます。そうすると、O脚傾向になりますが、ますます足底の小指側に体重がかかるのです。

 

 

とは言えど、ここで彼女に「止まりなさ~い」と言って、指導するわけにはいきませんし、どこかで調整を試みるわけにもいきません。

 

こういう時、担任の先生とか、部活の顧問の先生が注意して見てくれるといいのにな、と思いました。

 

師走の仙台での出来事でした。

 

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内容とは関係なく「たら菊」。仙台のあたりでは鱈の白子を「たら菊」と言います。