本を読む人と読まない人の一番の違いは何か。
読まない人は「数少ない読んだ本」を信じてしまう(私はこのケースを多々見ている)。
読む人は「反対意見の本」も読む。
例えば「糖質制限」が流行ると、「アンチ糖質制限」の本が出る。
「一日一食」が流行ると「ちょっとくらいメタボのほうがいい」という反論が出る。
何か意見があれば、反対意見も一応は読んでみて、それから評価するというのが「本を読む人」のやり方だ。
完全マスター 紫微斗数占い (The series of Perfect Master)
- 作者: 東海林秀樹
- 出版社/メーカー: 説話社
- 発売日: 2017/01/16
- メディア: 単行本
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わたくしの断易の先生、東海林秀樹先生の近著です。紫微斗数の前にまず断易だな。。。
「これを読まなきゃ断易を学ぶ者としてはモグリだろう」と言われる名著。
操体で言えば「生体の歪みを正す」を読んでないのと同じくらいだと思います。
パラパラ読んでいますが、これは「生体・・」同様に「写本」が必要かもしれません。じっくり読む系です。
Kindle版が出ています。一時絶版でオンデマンド出版になっていましたね。
操体を勉強していてこれを読んでないというのは「モグリ」です。
操体法東京研究会の定例講習受講者で、まだ読んでない人は絶体読むように。
テストに出ます(笑)。
これは興味深いです。
よく、教育評論家さんなどが出ている番組では、こどもを
- ご褒美で釣っては「いけない」
- ほめ育てはしたほうが「よい」
- ゲームをすると「暴力的になる」
というようが意見が出ます。ところが教育経済学者である著者は
- ご褒美で釣っても「よい」
- ほめ育てはしては「いけない」
- ゲームをしても「暴力的にはならない」
というアドバイスをしているのです(根拠なども出てきます)。
「ほめ育て」ですが、アメリカでは「ほめるから自尊心が高く頭が良い」のではなく、「頭が良いから自尊心が高い」ということ、また「学生の自尊心を高めるような介入は、学生達の成績を決してよくすることはないこと」を示しているということがわかったそうです。
また、悪い成績をとった学生に対し、自尊心を高めるような介入を行うと、悪い成績を取ったという事実を反省する機会を失うだけではなく、自分に対して根拠のない自信を持った人にしてしまう、のだそうです。
「あなたはやればできるのよ」などといって、むやみやたらに子どもをほめると、実力の伴わないナルシストに育てることになりかねません。
(太字は原文ママ)
このあたりは、「子供はほめて育てろ」を、遵守しすぎて、子供がナルシストのサイコパスになった例を見ているので、なるほど、と思います。
しかし、ほめてはいけないというのではなく、ほめ方が大事なのだそうです。つまり「頭がいいのね」と「よく頑張ったわね」というのでは、「子どものもともとの能力(=頭のよさ)をほめると、子どもたちは意欲を失い、成績が低下する」ということがわかったとか。
「これはある!」と思ったのは「試験」と「祖母の急死」の不思議な関係、という話です。著者が担当した中間試験の当日、かなりの数の学生から「祖母が亡くなったので追試を受けさせて欲しい」という連絡が相次いだという話です。
2013年では、250名の履修者のうち、15人が「祖母が亡くなった」という連絡があったとのこと。
学生に対し、日付け入りの死亡診断書、会葬礼状、喪中ハガキなどの提出を求めたところ怪しい答え(数年前の診断書とか、テロとの関係で秘密にしているなど)をする学生が出てきたそうです。
これについては「試験と祖母の急死の因果関係」という研究が行われているそうです。
そして、これは、私の周囲にいる、まだ幼いお子さんのいる皆さんにお伝えしたいのですが、就学前の子どもへの人的資本投資はとっても大切なようです。
人生の始めの段階で得た知識は、その後の教育で役に立つから。
「日本会議の研究」は、販売差し止め云々(これを「でんでん」と読んだ某国の首相がいるようですが。。。)という話が出ています。
内容については書きません。是非お読みください。
なお、日本会議と関係がある「生長の家」ですが、温古堂のトイレには、生長の家の日めくりカレンダーがかかっていたそうです(それをめくっていた人からの情報です)。また、橋本敬三先生の著書の中に、生長の家の創始者、谷口雅春氏の話が出て来ますし、「息食動想」の食、歯の数(犬歯が4本、門歯が8本、小臼歯大臼歯合わせて16本)と食性の話、あれは、生長の家の教えからきているそうです。
で、日本会議のメンバーと生長の家というのはとっても深い関係がある、という話であり、戦時は「超右翼」だったよね・・というイメージがあります。
まあ、戦争中は「天皇は現人神」だったし。。
また、医師会や、橋本敬三先生のご子息、橋本保雄さんの葬儀の葬儀委員長は海部俊樹元総理だったし、扇千景(靖国神社崇敬奉賛会会長)も葬儀委員の一人でしたから「自民党との関わり」もあるでしょう。
★ワタシは、この辺りは操体とは関係ないと考えています
そう思っていたら、昨年、生長の家の一番エラい人が「与党(自民)とその候補者を支持しない」という声明を出しています。
今夏の参議院選挙に対する生長の家の方針 「与党とその候補者を支持しない」 - ニュースリリース - 生長の家
プロパガンダとは「政治的な意図に基づき、相手の嗜好や行動に(しばしば相手の意向を尊重せずして)影響を与えようとする組織的な宣伝活動」のことである。
オビには
本当に恐ろしい大衆扇動は、娯楽の顔をしてやってくる。
と、あります。
私は岡田准一は悪くないと思うのですが、百田氏には賛同できないので、読んでないし観てもいません。周囲には「永遠の0最高!」という人もいましたが・・(今となっては、あの中に含まれていたプロパガンダに気づいくれたか?と思っています)。
というわけで
『永遠の0』が、「右傾エンタメ」にあたるかどうかはここで問うつもりはない。ただ、本作が「感動的な虚構」を通じて、百田の是とする歴史観に読者を誘導しようとする作品であることは疑いえない。
また、オウム真理教、北朝鮮のプロパガンダについても書いてある。
プロパガンダで一番有名なのはナチスである、というのは皆さんご存知のとおりです。
これは、先に読んだ「密教僧 秋月慈童の秘儀 霊験修法曼荼羅」を書いた「カルラ舞う!」の著者でもある永久保貴一氏が「カルラ舞う!」のキャラとともに、全国のパワースポットに参拝(参拝法なども詳しく書いてある)したという設定の、旅行記なのです。
行ったことがある神社がいくつか掲載されている。東京大神宮や塩竈神社は私もよく行くので「おお、なんだか懐かしい」という感じで読んでみました。
何度か書いていますが「賽銭を投げるな」「写真撮るなら参拝して、一言カミサマにお許しを得てから」と言いたいです(笑)。
密教僧 秋月慈童の秘儀 霊験修法曼荼羅 1 (HONKOWAコミックス)
- 作者: 永久保貴一,秋月慈童(語り)
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2012/09/07
- メディア: コミック
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このシリーズですが「面白い」という人と「自分は心霊の世界とは縁がないからイマイチ信じられない」という二派に分かれました。
面白いですねぇ。
私は「条件ぬきで面白い」派です。