操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

操体の新しい可能性。

現在、我々操体法東京研究会のメンバーがメインに学んでいるのは「第五分析」になります。

こちらは、まだ公になっていません。

それはさておき、昨日非常に興味深い事例がありました。

 

腱鞘炎を発端として、全身が痛くて辛い、モノが握れないという方です。

 

私も都内の別の場所で、出張施術をしていたところで、急遽三浦先生の講習会場をお借りすることにしました。

会場に向かうと、運がいいというか、三浦先生が個人レッスンをしていました。

考えてみると、三浦先生と私は講習は一緒にやっていますが(私がサブ講師であったり、私の講習に顔を出してもらったり)、臨床を一緒にやるというのは、久しぶりです。

 

というわけで、三浦先生と私で、タッグを組んで臨みました。

 

これは、非常に興味深いものがあり、被験者一人に対し、操者が複数存在するという場合です。これまでも、アシスタントに色々手伝ってもらうということはありましたが、
「複合技」でここまでいけるとは、という感じでした。

 

これは、操体臨床の新しい可能性を示しています(確信しました)。

 

ちなみに、主訴はいわゆる腱鞘炎。左手首でしたが、左手首に触れたのはほんの僅か。

しばらく仰向けでお休みになった後、

「とってもきもちよかった」
「どこも痛くないです」

 

この場合「伸びてきもちいい」とか「ひねってきもちいい」という「刺激的なきもちよさ」というよりも「静かなる生命感覚的な快」といういい方が合っているかなと思います。

伸びて動いてストレッチ!みたいな快ではないのです。

 

翌日にはモノが掴めるようになったという連絡がありました。

 

 

 

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