操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

ポーの一族とイグアナの娘

 40年ぶりにに復活した「ポーの一族」(次回は2019年1月号)。

昨年の「春の夢」は、衝撃でした。

まさかまさか、エドガーとアランが帰ってくるなんて。

 

 

というわけで、萩尾望都先生のマンガは大抵網羅している私ですが、何故かちゃんと読んだことがなかったのが「イグアナの娘」。テレビドラマ化もされたらしい(見てないけど)。

イグアナの娘 (小学館文庫)

イグアナの娘 (小学館文庫)

 

 改めて読むと、これは確かにショッキングな話です。

長女が生まれた時から、母親には娘がイグアナに見えるのです。
娘も自分がイグアナに見えるのです。

★写真に写ると普通に写ります。

母親には次女はかわいい女の子に見えます。

母親は妹ばかり可愛がり、本当は頭のいい姉娘のことを、妹に「ブスでバカな姉」と教え、母と妹で姉娘をバカにします。洋服なども妹にはかわいいのを着せます。

姉はH橋大に現役合格、妹もH橋に行きたい(姉が行ってるから)と担任に相談すると「H橋は無理。ランクを2つ下げないと」と言われちゃったりするのです。

 

なんだか、他人事ではない(笑)。

 

最後は、結構衝撃的です。ネタバレ承知で書くと、姉娘と母親は、母親が亡くなってやっと和解というか、ナゾが解けるというか。

 

あ〜。昔に読まなくてよかった(笑)

先日紹介した

 

消したくても消せない嫉妬・劣等感を一瞬で消す方法

消したくても消せない嫉妬・劣等感を一瞬で消す方法

 

 この本に、「親子関係は嫉妬の温床」ということが書いてありました。

イグアナの娘」では、母親は姉娘が、実はIQが高く、学年で一番だということを担任の先生から聞いて

「あのブスでバカなリカが、なまいき!」と、怒るのです。

妹が母の誕生日にハンカチを買えば喜ぶのに、姉がプレゼントを買うと

「何で無駄遣いするの!お店に返してらっしゃい!」と、プレゼントを投げつけたりするわけです。

というのです。まさに「親の嫉妬」。

 

私の占いのクライアントにも、母親との関係で悩んでいる人は多いのですが、「嫉妬」によるものが多いように思えます。また、何と言っても母親ですから、どんなにひどいコトを言われてもされても、「自分のためを思って言ってくれてる」「心配してくれている」「これも自分にあたえられたこの世の修行」など、「嫉妬」から抜け出せず、許しては傷つくことを言われ、許しては傷つくことをされ、ということを繰り返している人もいます。

 

私も母親との関係には相当やられました。

でも、今は「あれは嫉妬だったんだ」と思うことができます。

また「ちゃんとした」仕事(正社員とか働かなくてもいい専業主婦とか、あるいはちゃんとヨメに行って子どもがいるとか)ではなく、フリーランス(治療家だし占い師だし笑)なので、「ちゃんとしていないこの子には、ちゃんとするようにうるさく色々注意しなければ、ダメになる」と「あんたのため」を思って、色々言われるというわけです。そのカラクリがわかれば、とっても楽になります。 

 

親子関係というものも、表から見るだけでなく、裏からみることも必要です。

男性にとっての母と、女性にとっての母というのは、やはり少し違うのです。

父と息子、父と娘というのも、やはり違うのです。

 

そして、親子関係のアンバランスから、体調を崩すとか、免疫系疾患になったりすることもあるのです。