操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

施術会と定例講習(2018年11月)

第三日曜の午前中は「操体法施術会」でした。

何でもそうですが「継続」が大事です。

操体に限らず、長年かかって壊したものが、たった一度の臨床で劇的に改善して、二度と再発しない、なんていうことはありません(ないこともありませんが。。)。

 

一番勿体ないのは「歪みに歪みまくったからだが元にもどる糸口を見つけた」と、こちら(操者)が思っても、ご本人が「なんだ、こんなもんか」と、あきらめてしまうことです(操体に限らない)。

 

部品の周りのゴミをきれいにして「あ〜、ここが故障の原因だ」と、分かって、これから原因を解決しようとしているのに、そこでストップしてしまう状態です。

 

 

今日いらっしゃったAさんは、メンテナンスの意味も含めて継続して操体を受けていらっしゃいます。
それまで通っていた鍼に行かなくなった、と言っていました。

 

午後は定例講習です。

 

前回に引き続き、伏臥位下肢伸展。これは、第一分析の時代からずっとあるものですが、簡単そうに見えて結構コツがいります。

前回やって終わり、ではなく、繰り返し繰り返し身につくまで練習します。

 

実際に臨床で使えるようになるためです。

「楽しかった」「面白かった」ではなく、再度言いますが

「実際に臨床で結果を出せるようになるため」です。

 

「言葉の誘導」も、じっくりやります。

 

意外と「ことばの誘導」をないがしろにしている話を聞きます。

それが「楽な方にきもちよく動いて」とか「きもちよさを探して」などのようないい加減(この二つは操体的にペケです)な言葉になったりするのです。

 

「言葉の誘導」には定型があります。
その定型をまず覚えます(守破離の守、真似)。

 

この辺りで「自分なりの言葉でやっていいですか」という方がたまにいますが、「守」なので、完コピしてもらいます。

 

ここで「自分なりの言葉で」という方は、殆どコケます。
完コピ(基礎)の前に、アドリブで行こうとしても無理があるのです。

 

 

 

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