操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

一瞬で変わるものはすぐ戻るが、それを阻止する方法。

去年は6月末に梅雨が明けたのに、今年は一ヶ月遅れましたね。

熱中症には気をつけましょう。

 

さて、今年のお盆にも操体の夏季講座があります。

操体創始者橋本敬三先生の直弟子、三浦寛先生から直接、操体の秘密と上達の秘伝を聞くことができる貴重なチャンスです。

セルフケアと他者への施術、どちらも習得できます。

 

2019年夏季操体講座(お盆に操体@2019)詳細のご案内(2) - 操体法大辞典

blog.teizan.com

 

 

さて、昭和の終わりから平成の初め頃ですが
仙骨を調整すれば全身が一発で治る」とか
「頸椎1番(C1)を調整すれば全身が一瞬で治る」とか、いわゆる「ホールインワンテクニック」というのが流行りました。

その後「一瞬で治る」とか「一瞬で改善する」というのはなんだか少しすたれましたが、最近また「一瞬で変化する」というのを聞くような気がします。

 

まあ、一瞬で変わるとか一瞬で治れば、それに越したことはありません。

 

流行は巡るんですね。

 

また、一瞬で簡単に変わるものは、すぐ戻ることが多いのです。

からだが一瞬で柔らかくなるとか、そういうのは私もよくやりますが、一瞬です。
以前、操体の全国大会で歯医者さんが「奥歯でティッシュを噛むと瞬間的に柔軟性が増す」というのをやっており、三浦先生が休憩時間に「どれくらい持つの?」と聞いたところ「すぐ戻る」という話を聞いたとのことでした。

 

これらを戻さないというのも、我々の技量です。

 

例えば、お酒の味を変えるとかタバコの味を変えるとか(軽くしちゃう)、気功でよくやります。全く難しいことではありません。
また、味が変わったものが、元に戻るということは、ありません(お酒などは放置すれば、当然ながら気が抜けます)。

 

ここに操体の秘密があります。

「わ~い、変わった」で終わるのではなく「変わって、それをキープする」。

それが操体の強みと言えましょう。

 

操体の第一分析(楽な方に動かして、瞬間急速脱力)は、確かに上手く行くと、スコーン!と行きます。鍼などは、終わった直後がいいんだけど、家に帰るとまた、という話をよく聞きますが、それ以上には「もち」ます。

 

第二分析(きもちの良さをききわけ、味わう)だと、きもちよさでからだが変わるので、もっと長持ちします。

 

 

 

 

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