実はミュージカル映画が好きな私。
というわけで、映画「CATS」を観てきました。本当は舞台で観たいところもあるんですが、映画でね。
最初にこの映像(人間がCGで猫化している)を観た人が「怖い」とか言ってましたが、猫好きの私は最初から違和感なし(笑)。
テイラー・スウィフトが、セクシーな猫を演じ、Mというかヴィクトリア女王というか、ジュディ・デンチ。「マイティ・ソー」を見た後に、ナゾの悪役猫にイドリス・エルバ。主人公の白猫は、英国ロイヤルバレエ団のフランチェスカ・ヘイワード。「メモリー」を歌うのは、ジェニファー・ハドソン。
白い子猫、ヴィクトリアが可愛いし、テイラー・スウィフトのセクシー猫も超可愛い。そして、ヴィクトリアはダンスがすごく上手いなと思ったら、バレリーナだったのでした。
猫たちの驚異的なダンスをみるのもまた愉しいです。
そして、一緒に観た私の母は「意味がよくわからなかった(けどよかった)」と言っていましたが、猫のやることに意味を求めちゃいけないのです。意味がわかんないのが、猫なのです。
ストーリーは何となく知っているものの、「そして今宵は新しい人生を生きることを許されるたった一匹の猫が選ばれる特別な夜」
なんですが、これって、よく考えると「生まれ変わる」「死」ということも頭に浮かびますよね。
英語の諺に "A cat has nine lives."というのがあります。猫は高いところから堕ちても死なないので、神の力をもっていたとエジプトでは信じられていたそうです。
この猫が選ばれる会場が、確か「エジプシャン・シアター」みたいな名前だった気がします。
ね。会場の入り口の左右には、エジプトっぽい猫が立ってるでしょう。
猫は、なかなか転生できない??(なかなか今の生から解脱できない?)ので、「新しい人生を生きることを許される」というショートカットが成り立つのでしょうか?
猫はインモータル(不死)のモノとして扱われているのでしょうか?
孤独なグリザベラ(劇場版では元娼婦猫ですが、映画では、昔は女優だったという説明になってました)が、新しい人生を生きることを許され、最後は気球で空高く旅立つのですが、これは「死と転生」のイメージです。彼女は、孤独で惨めな今の暮らしから、新しい人生を生きる(つまり、今の自分は死ぬ)。
熊野の補陀落渡海(ふだらくとかい)を思い出したりもします。
(補陀落浄土を目指して、棺桶となる船にのって船出すること)
話の順番は前後しますが、冒頭で登場した車から、ゴミ置き場に袋が投げ捨てられます。白い猫、ヴィクトリアが入っていたのです(子猫感満点)。
捨て猫ヴィクトリアに寄り添う猫たち。
しかし、その猫たちにも嫌われている孤独なグリザベラに、ヴィクトリアは歩み寄り、そこで歌われるのが「メモリー」でございます。
この曲は断然英語のほうがいいです。
また、映画のために書き下ろされたという新曲(テイラー・スウィフトが参加しているそうです) Beautiful Ghost。
Taylor Swift - Beautiful Ghosts (From The Motion Picture "Cats" / Lyric Video)
CGの猫人間が怖いとか言ってる人は置いといて、猫好きは是非ど~ぞ。