操体法東京研究会の定例講習は、通常通り開催しています。
第四日曜の午前中は、「視診触診講座」。すでに第四、第五分析を学び、外気功(医療気功)で「臨床家の手」を作っているメンバーが参加しています。
今回はある議題が出ました。
「被験者(患者)が、感覚をききわけてくれない場合」というテーマです。
これは、操体臨床に携わる人間全てがぶち当たるテーマだと思います。
万が一、そんなことはない、経験したこともない、というのであれば、それは、操者が一方的に決めつけてやっている(例えば、可動域が大きい方がきもちいいという決めつけ。これは操体的にはかなり間抜けな問いかけ)のです。
これについて色々討議、実技をやりましたが、サッカー指導者でもある質問者は
「サッカーの指導と同じですね」
と言っていました。そうなんです。
そして、ここで生きてくるのが「第一分析」だったりします。
私達ですが、決して第一分析をないがしろにしているわけではありません。
使えるものは、第一分析をもっと使いやすく、リニューアルして使います。
習い覚えたことを「もう使わない」と否定するのではなく、上手くリニューアルできるところも操体の面白いところです。
午後の定例講習は、様々なポジションからのアプローチ。
寝ていても立っていても、側臥位でも、いかなるポジションでもできるのが、操体です(第二分析以降)。被験者が仰臥位になれないとか、伏臥位になれないというのは、実際によくあることです。
なお、第一分析は、二方向に動診を行うので、仰臥位、伏臥位、腰掛位、立位など、ポジションが限られます。
第一分析から、第五分析まで、自由に行き来しながら使いこなす。それが理想です。