操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

定例講習@3月

操体法東京研究会の定例講習は、通常通り開催しています。

第四日曜の午前中は、「視診触診講座」。すでに第四、第五分析を学び、外気功(医療気功)で「臨床家の手」を作っているメンバーが参加しています。

今回はある議題が出ました。

 

「被験者(患者)が、感覚をききわけてくれない場合」というテーマです。

 

これは、操体臨床に携わる人間全てがぶち当たるテーマだと思います。


万が一、そんなことはない、経験したこともない、というのであれば、それは、操者が一方的に決めつけてやっている(例えば、可動域が大きい方がきもちいいという決めつけ。これは操体的にはかなり間抜けな問いかけ)のです。

 

これについて色々討議、実技をやりましたが、サッカー指導者でもある質問者は

 

「サッカーの指導と同じですね」

 

と言っていました。そうなんです。

 

そして、ここで生きてくるのが「第一分析」だったりします。
私達ですが、決して第一分析をないがしろにしているわけではありません。
使えるものは、第一分析をもっと使いやすく、リニューアルして使います。

習い覚えたことを「もう使わない」と否定するのではなく、上手くリニューアルできるところも操体の面白いところです。

 

午後の定例講習は、様々なポジションからのアプローチ。

 

寝ていても立っていても、側臥位でも、いかなるポジションでもできるのが、操体です(第二分析以降)。被験者が仰臥位になれないとか、伏臥位になれないというのは、実際によくあることです。

 

なお、第一分析は、二方向に動診を行うので、仰臥位、伏臥位、腰掛位、立位など、ポジションが限られます。

 

第一分析から、第五分析まで、自由に行き来しながら使いこなす。それが理想です。

 

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