操体法大辞典

操体の専門家による、操体の最新情報など

松岡正剛先生の新書と鬼滅の刃。

私はどちらも好きなんですが、この二つの共通点は何でしょう。

 

特に、この二ヶ月?ヒマだったので、Amazon○ライムとかd○tvとかで見たとか、私みたいに、以前二巻まで読んですっかり忘れてて(二巻くらいまでは、絵柄もちょっと初々しい)、え?アニメ流行ってるんだ?と、アニメを見たら、映像が何だか美しすぎてすごいぞ!みたいな。

 

それは「柱」です。

 

先日、三浦先生が「日経に松岡先生の本の紹介が載ってたよ」と教えてくれたのですが、今年3月の新刊の新書「日本文化の核心『ジャパン・スタイル』を読み解く」のことでした。

 

「第一講 柱を立てる 古代日本の共同体の原点「柱の文化」から話を始めよう」

 

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日本文化の核心 「ジャパン・スタイル」を読み解く。松岡正剛先生の新著です。



私の知りあいの話ですが、夕食に帆立貝が出たそうなんです。

で「これは貝柱だよ」と言ったら、子供が、目を輝かせて「えっ。貝柱?!」となったそうなんですが「貝柱」の「柱」に子供が反応するほど(笑)「柱ってすげぇ」ということになっているわけです。

 

 

ちなみに、解説しておくと「鬼滅」における「柱」というのは、平安時代から続く(戦国からだっけ?)鬼殺隊という鬼を斬る非正規の私設軍(?)のような組織の、大将みたいなものです。説明がアバウトですいません。

確か9人くらいいたと思うけど、○○柱、例えば「水柱」とか「炎柱」みたいに、司るエレメントがくっついているわけです。

これは、日本人が神様を「一柱(ひとはしら)」「二柱(ふたはしら)」で数えることから考えてみても「神様並みにすごい人達」ということなんだろうなと思います。

 

ここで「柱」興味を持った子ども達に「日本では昔から神様を『一人、二人』じゃなくて『一柱(ひとはしら)、二柱(ふたはしら)』と言ったんだよ、という話とかすれば、へえ、そうなの、と興味をもってくれるだろうし、きのえ、きのと、ひのえ、ひのと、つちのえ、つちのと、かのえ、かのと、みずのえ、みずのと」というのは「十干(じっかん)」と言って(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)、昔はこれで暦をあらわしていたんだよとか(十干は、東洋占を勉強する場合は必須です)、日本のことや、歴史に興味をもってくれるとっかかりになりそうな要素も満載です。

(補足すると、この十干は、鬼殺隊の階級なんだそうで、癸(みずのと)から昇進していくんだそうです)。これで十干を覚えたり、漢字を覚えた子もいると思うけど、そういうことにエネルギーを使うのが大事なのです。

 

 

個人的見解ですが、作者は、もしかすると女性かもしれません。

というのは、少年マンガに出てくるヒロインキャラは、大抵は「女子にしてみれば、何だかウザイ」のが多いのですが、登場する女子キャラ、全て女子に嫌われない設定です。つまり、女子キャラ設定が「オトコが設定した女子キャラではないように見える」からです。

 

わたくし、マンガ読みが長いですが、たまにレディコミとかコインランドリーで読んでて(置いてあったりする笑)、たまに男性のエロ漫画家が女性名を使って書いていることがあるんですが、すぐわかるんですよ。

なぜかというと、エロのツボが違うからです。男性が考える「女子のエロのツボ」と、女子が考えるエロのツボの違いは、わかる人がみればわかるのです(熱弁)。

 

すみません、話が脱線しました。

 

「第一講 柱を立てる 古代日本の共同体の原点「柱の文化」から話を始めよう」

この言葉に興味が湧いたら、是非松岡正剛先生のこの本を読んでみてください。

 

他にもお薦めなのは、この本です。
「17歳のための世界と日本の見方」。17歳じゃなくても(上でも下でも)大丈夫です。

私も結構なオトナになってから読みましたが「なるほどね」と、とっても勉強になったことを思い出しました。

 

17歳のための世界と日本の見方―セイゴオ先生の人間文化講義

17歳のための世界と日本の見方―セイゴオ先生の人間文化講義

  • 作者:松岡 正剛
  • 発売日: 2006/12/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)